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愛猫の名前の由来はなんでしょう。出会った場所や、好きな食べ物、おもちゃ、猫の特徴など、様々な理由で名前が付けられていると思います。私は仕事柄多くの猫に会うので、様々な名前の猫に出会ってきました。今回は猫の名前にまつわる逸話を紹介します。

○「チビ」は大猫になる

動物病院あるあるで「チビ」や「お豆」「ごま」など小さいものを連想させる名前がついた猫は、たいてい大猫になります。おそらく体が小さい子猫ほど心配で、他の猫よりご飯をたくさん与えてしまうからではないかと思います。昔はチビだったのにね〜、といいながらダイエットに励む猫をたくさん知っています。

○猫との関係性がうかがえる

「ヒメ」や「ナイト」など高貴な名前が付いている場合は、飼い主さんが猫を崇めている方が多い気がします。俗にいう下僕タイプです。このタイプの方は、好きなおやつを探し回るなど猫のために尽くし、愛猫が嬉しそうな姿を見ることでとても満たされます。

また「社長」、「先生」といった名前もたまにいますが、これらの名前は冗談で呼んでいたのがそのまま定着したパターンが多く、下僕タイプとは異なります。

○食べもの系の名前は2パターン

食べものの名前も割と一般的です。「チョコ」「ミート」「マロン」「うに」「いくら」など。日本なので海産物の名前が多いような気がします。

うちの猫はカツオ、ホタテ、ハモです。食べものの名前が付いている場合は、単純に言葉の響きがかわいいからと、猫が本当にその食べものを好きだからの2パターンがあります。カツオは当初カルロスという名前が候補でしたが、カツオが大好きなのでカツオになりました。海外ではペットにも人名をつけることが多く、食べものの名前をつけるのは少し奇妙に映るようです。

○Jr、2代目、3世

猫歴(猫飼育歴)が長い方は、昔飼っていた猫に似ている場合「3代目チャトラン」といった感じで同じ名前をつけている方もいます。見た目が似ていても初代と3代目は性格が全然違っていたりと、猫歴が長いとそれぞれの個性が見えてきます。

○実は変な理由で

「あみちゃん」という名前は一見普通ですが、その由来を尋ねてみると実は小さいころ網戸に登るのが好きだった、などそれぞれエピソードがあって面白いです。私の実家の猫は「トロ」ですが、お寿司のトロではなく動きがトロかったのでトロです。

○性別が……

女性名がオスに、男性名がメスについていることもたまにあります。例えば白黒のオスなのに「牛子(うしこ)」という名前がついているパターンなどです。授乳期の猫は性別がわからないことも多く、のちに性別が違うことが判明したのでしょう。それまで呼んでいた名前を変えるのも……ということでそのまま改名しなかったパターンです。猫も案外その名前で憶えているので、無理に変える必要はありませんよね。

○最後に

いかがだったでしょうか、猫の名前1つでいろいろな背景が見えてきますね。時々少し変わった猫の名前にも遭遇します。海外でもTOPIKA (トピカ)、Friday(フライディ)、Tabasco(タバスコ)などいろいろな猫がいました。何気なく友達の猫の名前の由来を聞いてみると、各々の猫のストーリーを話してくれるかもしれませんよ。

■著者プロフィール
山本宗伸

獣医師。猫の病院 Syu Syu CAT Clinic で副院長を務めた後、マンハッタン猫専門病院で研修を積み今年帰国。8月1日の猫専門動物病院 Tokyo Cat Specialists開院に向けて準備中。ブログ nekopeidaも毎月更新中。

(山本宗伸)