尖閣諸島(中国名:釣魚島)沖の公海上で11日、中国漁船がギリシャ船籍の大型貨物船と衝突し、中国漁船が沈没した。外務省によれば、遭難通信を受けた海上保安本部は巡視船および航空機を現場海域に派遣、中国漁船の乗組員を救助し、中国政府に対して通報したところ、中国政府から謝意が表明されたという。(イメージ写真提供:123RF)

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 尖閣諸島(中国名:釣魚島)沖の公海上で11日、中国漁船がギリシャ船籍の大型貨物船と衝突し、中国漁船が沈没した。外務省によれば、遭難通信を受けた海上保安本庁は巡視船および航空機を現場海域に派遣、中国漁船の乗組員を6人救助。日本政府から外交ルートで中国政府に対して通報したところ、中国政府から謝意が表明されたという。

 香港メディアの鳳凰網は12日、同事故について「中国漁船の乗組員6人が救助されたが、8人の行方が分からなくなっている」と伝えたほか、現場海域では衝突した中国漁船は見当たらなくなっており、すで沈没したと見られると紹介した。

 続けて、海保が救助した6人の中国漁船の乗組員は石垣島の病院に搬送されたことを伝えたほか、行方が分からなくなっている乗組員について、現在も海保が捜索を行っていると報じた。

 外務省によれば、日本政府が同事故で中国漁船の乗組員を救助し、中国政府に対して外交ルートを通じて通報したところ、中国政府は謝意を表明した。また、中国外交部のウェブサイトによれば、華春瑩報道官は11日、「日本側に救助された中国漁船の乗組員6人はすでに中国側に引き渡された」と述べ、今回の事故における日本側の協力と人道主義に則った精神は称賛に値すると発言した。

 なお尖閣諸島周辺海域には5日から多数の中国漁船・公船が確認されており、日本政府が外交ルートを通じて中国政府に対して再三にわたり抗議を行っていたものの、領海侵入が繰り返し発生していた。

 鳳凰網が中国の簡易投稿サイト・微博(ウェイボー)に開設しているアカウントには、中国漁船の衝突事故および日本側の救助について多くのコメントが寄せられている。日本側の救助に謝意を示す意見が多く見られる一方で、「なぜ中国側の公船が救助しないのか」という疑問の声が見られた。中国は尖閣諸島の領有権を主張しているにもかかわらず、乗組員6人の救助を日本の海保が行ったことに納得がいかなかったようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)