11日、ドーピング問題に始まる紆余曲折を経てリオデジャネイロ五輪に出場を果たした韓国競泳界のエース、パク・テファン選手が、残る出場予定競技を棄権し帰国の途に就いた。資料写真。

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2016年8月11日、韓国・聯合ニュースなどによると、ドーピング問題に始まる紆余(うよ)曲折を経てリオデジャネイロ五輪に出場した韓国競泳界のエース、パク・テファン選手が、残る出場予定競技を棄権し帰国の途に就いた。

04年のアテネ大会から五輪に4回連続出場を果たしたパクだが、リオ大会では400、200、100メートル自由形と、出場種目すべてで予選落ちの結果に終わった。このうち08年北京大会で金メダルを獲得していたメーン種目の400メートルでは全体10位のタイムと振るわず、200メートルでは29位で準決勝にも出場できなかった。100メートルでも49秒24の低調な記録で全体の32位に終わった。

今大会では13日午前に予選が行われる1500メートル自由形にも出場予定だったが、不調続きの成績を受け、棄権し帰国することを決めた。ブラジル現地時間の11日午前、専任のコーチ陣らと共にリオデジャネイロを出発、米国ロサンゼルスを経由し韓国には日本時間13日明け方に到着予定だ。

パク選手は14年、ドーピング違反で国際水泳連盟(FINA)から1年6カ月の選手資格停止処分を受けた。処分は今年3月に明け、4月の国内大会では好成績をマークしていたが、大韓体育会の規定により五輪代表に選出されず、会見で土下座しての訴えやスポーツ仲裁裁判所(CAS)への提訴を経て辛うじて出場を決めていた。

韓国メディアの多くはエースの“手ぶら”での帰国について、騒動により2年近く実戦経験や練習を十分に積めなかったことが大きいと分析している。一方、韓国のネットユーザーからはパク・テファンに慰めのコメントが多数寄せられた。

「お疲れさま。これからは苦しまずに楽しくやってくれ」
「元気出して。あなたはメダルよりも貴重な存在だ」
「わが金メダリストを冷遇するなよ。競泳での金メダルなんてめったに取れないんだから」
「若者よ、うなだれる必要はない」

「たくさんの国民が君のおかげで数年間、十分に幸せだったよ」
「国を代表して頑張ってきてくれたんだ。手ぶらが何だっていうんだ?」
「今までいろいろ苦労してストレスでまともに練習もできなかったんだ。出場しただけでもすごいことだよ」

「韓国水泳協会はアーチェリー協会を見習え(韓国はアーチェリーで今大会好成績を収めている)」
「結果よりもプロセスやスポーツマンシップが大事。韓国が早くそういう国になることを願う」
「ベストを尽くしたならそれでいい」
「人生これからだよ。またここからスタートしよう」(翻訳・編集/吉金)