『にゃんたま』自由国民社

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 いまや空前の猫本ブーム。不況にあえぐ出版界から"救世主"として熱視線を浴びている猫本の快進撃は、留まることを知りません。

実際に、昨年6月には、女性誌『an・an』(マガジンハウス刊)が猫特集号を発売したほか、昨年12月末には、女性週刊誌『女性自身』(光文社刊)も、『ねこ自身』を発売するなど、女性誌でも猫の特集号が相次ぎ、軒並み大ヒットとなりました。

ひとくちに猫本と言っても、舌、お尻、耳、肉球など、萌えパーツは多種多様。昨年12月には、全国にファンを持つ白猫「コトちゃん」のお尻ばかりを集めた写真集『コトのおちり』(扶桑社刊)が、今年3月には、舌をしまい忘れた猫の姿ばかりを収録した写真集『しまい忘れた猫』(KADOKAWA刊)が発売されるなど、写真集も多数出版されています。

もはやパーツに特化した写真集も出そろった感がありますが、今年6月に発売された『にゃんたま』は、数ある猫本のなかでも、ひときわ目を引く意欲作。タイトル通り、なんと史上初、オス猫たちの「ふぐり(陰嚢)」、通称"にゃんたま"にひたすらフォーカスした写真集なのです。

実は、ペットとして家庭で飼われているオス猫は、去勢されることがほとんどのため、リアルな"にゃんたま"を目にすることは非常にレア。猫マガジン『猫びより』『ねこまる』(辰巳出版)等で、数多くの猫を撮影してきたカメラマン・芳澤ルミ子さんが、市井に生きる野良猫たちの、もふもふした"にゃんたま"を捉えた写真の数々からは、なんとも言えない愛くるしさが漂います。

同書で芳澤さんが「さまざまな観賞ポイントで"にゃんたま"を味わい、その虜になっていたらうれしく思います。たくさんの"にゃんたま"と、そのやんちゃなオス猫たちを支える皆さまに感謝」(同書より)と述べる通り、たくさんの"にゃんたま"アップを眺めた後は、誰しもその虜になること間違いなし。発売直後から、TwitterはじめSNSでも話題沸騰した同書は、猫好きならずとも見逃せない1冊となりそうです。