『幸せを引き寄せる「香り」の習慣』(成田麻衣子/幻冬舎)

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 人の運命を決めるのは、顔? それとも才能? いや、そのどちらに自信がなくても、“いいニオイ”さえ漂わせれば、デキる男やモテる女にはなれる!

『幸せを引き寄せる「香り」の習慣』(成田麻衣子/幻冬舎)によると、人間が持つ五感の中で、嗅覚は“感情に直接アクセスする”ことができる感覚。いいニオイは心を整え、生きていくための安全を確保し、言ってしまえば人生を変えるくらいの力があるものだと説いている。すなわち、嗅覚をもっと意識して使いこなすことで直観力が高まり、恋愛やビジネスでも幸せを勝ち取ることができるのだ。

 恋愛においては、いいニオイで“モテ”を手に入れることができる。といっても、体中に香水を振りまくのではなく、意識するのは人のニオイのひとつである“フェロモン”。異性にモテる人を「フェロモンがすごい」と表現することがあるが、「本来フェロモンは誰にでも備わっているもの」と著者の成田麻衣子さんは言う。フェロモンを利用してモテ度をアップするには、フェロモン=自分のニオイをうまく漂わせることがポイントとなるそうだ。

 本書で言う「フェロモン」とは汗と皮脂が混じったニオイを指し、男性は女性のニオイが欠けるとケンカっぱやくなり、女性は男性のニオイがなくなるとイライラが増すそうだ。だからといって“汗臭くていいんだ!”ということではない! 同じニオイでも、“匂い”はいいが“臭い”はNG。足の臭い・ワキの臭いなどをきれいに拭き取り、体を清潔にすることで、ようやく自分のニオイをアピールすることができる。

 第一印象で「この人とは気が合いそう」「少し苦手なタイプ」と直感的に感じることがある。いわゆる“生理的に…”というもので、これには顔や服装だけではなくニオイが関係していることも多い。異性のタイプに「清潔感重視」「いい匂いがする人」と挙げる人は意外と多い。たとえ顔や体形に自信がなくとも、ニオイにさえ気を使えば、“運命の人”を手繰り寄せるのは容易いことかもしれない。

 さらに、ニオイはビジネスにおいても作用する。無意識のうちに感じ取れてしまうニオイは、悪臭となった場合、“避けられない暴力”にもなりうる。

 男性の場合、特に気をつけたいのが、老化などによって増す加齢臭。これについては、著者の成田さんも「加齢臭のする男性は必ず嫌われる!」と厳しく言及している。たとえば、会議室の中に加齢臭のキツイ人がひとりいるだけで、陰悪な雰囲気になってしまうことも…。人との相性以前に、なぜか仕事相手とうまくいかない…と感じる人は、まずは自分のニオイを気にしてみるといいかも。

 ちなみに、加齢臭は耳の後ろあたりから強く出るため、除菌効果のあるウェットティッシュでこの部分をマメに拭き取ると効果的。もしくは、本書で紹介している加齢臭対策ミスト(誰でも簡単に作れる)をシュッとひと吹きするか、拭き取りに使うハンカチにペパーミントのエッセンシャルオイルを1滴垂らしておくことをおすすめする。

 さらに、ウェブ中心の社会において人付き合いがむずかしいのも、ニオイが関係しているとか。顔を合わせれば、表情や言葉だけでなく、嗅覚も手伝って相手の気持ちを汲み取れるが、メールやSNSでは相手の気持ちを察することにエネルギーを費やすばかりで、疑い深くなったり疲弊したりと悪循環…。それを受けて、成田さんはウェブ上で会話する時、林業に従事する人から聞いた「森林の香りの中だと前向きな答えしか出ない」という言葉を参考に、ひのきの香りを焚いているそうだ。

 現代の社会では、たとえ距離が離れていても、インターネットで表情を確認したり、言葉を交わしたりすることができる。しかし、ニオイがないところに人間的な“直感”は働きづらい。もし嗅覚がうまく働けば、人間は直感や勘に頼って、もっと生きやすくなる。もしかしたら、ゆくゆくは、ロボットや機械に“ニオイ”を埋め込む時代がやってくるかもしれない!?

文=麻布たぬ