EU離脱に英国人デザイナーは何を思う?27歳リアム ホッジスに聞く

写真拡大

 イギリス・ロンドンで活躍する27歳のデザイナーリアム・ホッジス(Liam Hodges)が来日した。ロンドンファッションウィークでコレクションを発表後、パリで展示会を開いているというリアムは「EU離脱が決定した翌日からパリ展だった。20%くらいユーロが下がったので、セールスはかなり影響を受けた」と話す。EU離脱後のロンドンについて聞いた。 EU離脱に英国人デザイナーは何を思う?の画像を拡大

 リアム ホッジスは英国イングランド南東部のケント州出身。2011年にウエストミンスター大学を卒業後、2013年に名門のロイヤルカレッジオブアートで学術修士を取得している。191cmの長身で、自分のサイズに合う服を作ることをきっかけにブランドをスタートさせた。2014年春夏シーズン、新人の登竜門でもあるロンドンコレクションズ:メンのファッションイーストでデビューコレクションを発表し、主催者ルル・ケネディーの目に留ったことでスポンサードを勝ち取とることができたという。 ヒップホップやパンクといった様々な要素を落とし込んだ独自のストリートスタイルを持つリアムはシーズン毎に評価を上げ、パリ展を開催しながら英国外にも販路を徐々に拡大。国内では「アデライデ」がディストリビューションを担当し、ドーバー ストリート マーケット ギンザなどで取り扱われている。 EU脱退により影響を受けたクリエイターの1人だが、「特別な対策は考えてはいないし、逆にこれを経験できてよかったと思っている。今後EU脱退により情勢が悪化していくなら、ロンドンを拠点にし続ける必要もないと思えた。自分のブランドを持って違う国に移住するのも選択肢の1つだと考えている」と柔軟な姿勢だ。「パンクのように社会問題があるからこそ生まれるカルチャーもある。実際EU離脱に対してロンドンが影響を受けるのは、5年後になると思う。今はネガティブには受け止めていない」と話す。 若手支援に手厚い英国でも「デビューから3年〜5年でブランドを閉鎖するデザイナーもボロボロいるという状況」と言い、「華美な装飾をしたクリエーションは嫌いではないが、私にとってはリアルに着れることが優先。前回来日した際にアンダーカバーが25周年を記念したイベントを開催してたが、25年間もブランドを続け、旗艦店を構えられていることは簡単ではない。アンダーカバーのように継続していけるブランドを目指したい」と展望を語った。