日本時間11日、体操男子個人総合で内村航平が金メダルを獲得。5種目を終え、オレグ・ベルニャエフ(ウクライナ)に0.901点のリードを許す展開となったが、ラストの鉄棒で15.800点の高得点を叩き出し、見事な逆転勝利。五輪連覇を果たすとともに、先の男子団体総合とあわせて、2冠を達成した。

すると、同夜放送、テレビ朝日「報道ステーション」には、内村航平、加藤凌平、白井健三、山室光史、田中佑典の5選手が生出演。現地のスタジオで松岡修造氏が聞き手を務めたインタビューが行われた。

「ギリギリで。今まで世界大会8連覇目で初めてのギリギリの接戦。僕も演技自体はよかったので、これで負けても悔いはないって思ってたんですけど、最後の最後に着地を止めてたのでそこは運が見方してくれた」

まずは個人総合の結末をこう語る内村だったが、そんな内村の奮闘について感想を求められた白井は「正直、負けた時用の声のかけ方を考えてました」とキッパリ。その驚くべき発言には、内村らメンバーも苦笑いを浮かべたが、白井は「信じてましたけど、やっぱり半々くらいで“負けた時、どんな声かけようかな?”っていうのも考えちゃってました」と素直に明かした。

また、再び内村が「僕も正直負けたと思ってた」と語ると、今度は「僕も航平さんらしい演技をしてくれれば悔しくはないだろうと思ってたので、点数とか結果じゃなくて航平さんが満足する演技をしてほしかった」とフォローした白井。27歳の大先輩を前に、19歳が言うとは思えない大胆かつ無垢なコメントにはさすがの松岡氏も笑うしかなかった。