『「孤独」のすすめ』(ひろさちや/SBクリエイティブ)

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 世間の物差しに左右されず、孤独をむしろ楽しむ逆説的生き方のすすめ『「孤独」のすすめ』が、2016年8月6日(土)に発売された。

 現代日本がつくり出した、本当は誰しもが感じている「孤独」な状況。昔の共同体のような「閉じた社会」での密な関係はなくなり、今はネットで不特定多数とも広く繋がれる希薄な人間関係の中に生きている。いつでも人と繋がれる時代に生きていながらも、孤立感・疎外感を抱いている人は多いようだ。そして、厳しい世間の荒波にもまれ、人間関係をこじらせ、ときに一個人としての孤立や無力さを感じたり、孤独に苛まれることがよくある。

 そもそも、人は世間の物差し(常識)を押し付けられて生きており、かえって疎外感や生きづらさ、孤立感を感じることにつながっているのだ。そう、そんな世の中で、現代人が寂しくなく「孤独を生きる」には、実はほんのちょっとコツがいる。

 同書は、「孤独」というものの本質に立ち返り、般若をはじめ古今東西の偉人賢人の考えも参照しつつ、ついつい癒(解消)しがちな「孤独」を恥や悩みとせず、むしろおかしな世の中で自分の状況をしっかりと肯定し、孤独と上手に向き合うことで、楽しく生きていく術を書き下ろしている。

 同書を読んで、「孤独に生きる」のではなく「孤独を生きる」生き方を始めてみよう。


ひろさちや
1936年大阪府生まれ。宗教評論家。東京大学文学部印度哲学科卒業。同大学院人文科学研究科印度哲学専攻博士課程修了。気象大学校教授を経て、大正大学客員教授。「仏教原理主義者」を名乗り、本来の仏教を伝えるべく執筆、講演活動を中心に活躍。また、仏教以外の宗教も、逆説やユーモアを駆使してわかりやすく解説し、年齢・性別を問わず人気を博している。著書は『「狂い」のすすめ』『「夜逃げ」のすすめ』『「善人」のやめ方』『「貧乏」のすすめ』など600冊近くにのぼる。

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