軌道が傾斜しすぎて逆回転に見えるヘンテコな太陽系外縁天体を発見。Nikuとアダ名をつけられる

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海王星の向こう側になにやら不可解な天体が発見されました。太陽系の星々は、ほとんどすべてが太陽を中心に平たい円盤状の軌道を回っているものですが、新たに発見された天体は一般的な軌道に対して110度、つまり垂直よりもさらに傾いた軌道を移動しており、まるで逆回転しているように見えるとのこと。惑星は、中心となる星のまわりを回転するチリとガスから生まれます。このため、惑星の公転軌道はすべて同じ方向になるはずです。ところが天文学者は、ハワイのマウイ島ハレアカラにあるPan-STARRS望遠鏡で発見したこの奇妙な天体が太陽系の円盤状の軌道から大きく離れたところにあり、さらにこの円盤から離れていく方向に動いているのを発見しました。

また研究チームは、実はこの奇妙な天体(直径200kmほどと推測される)は単独ではなく同じ軌道を回る一群の天体の一部だと考えています。

天文学者らは、なぜこの天体が通常の天体とは違う方向へ移動するのか、その理由をまだ突き止めていません。しかし、この天体には太陽系の既知の星以外、つまりまだ発見されていない天体か、もしくはまだあまり研究されていない太陽系外縁天体からの大きな力が作用していると考えています。

ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの学者であるマシュー・ホールマン氏は「まず最初に考えられるのが(今年1月に存在の可能性が高いとされた)第9惑星の影響ですが、分析したところその影響はあまりなさそうです」としました。一方、第9惑星の存在を発表したカリフォルニア工科大学のコンスタンティン・バティギン(Konstantin Batygin)氏は「我々のいる太陽系にもまだまだ説明できない謎はたくさんあります。新たな謎の発見は、天文学がさらに発展することを意味しているので、とても刺激的なことです」とコメントしています。

ちなみに、今回発見された謎の天体は他の星に対して反抗的な公転軌道をとっていることから、論文の主執筆者は自身の母国語で「反抗」を意味する"Niku"というニックネームを付けました。

遠い宇宙の"Niku"に思いを馳せてみようとしたものの、なぜか「屁のつっぱりはいらんですよ」という意味はわからないがとにかくすごく反抗的そうな言葉しか出てきません。

論文は