「ポケモンGO」は認知症に効果があるって本当!?

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ブームにより、賛否両論が巻き起こっている「ポケモンGO」。新しいものが入ってくるとネガティブな意見が注目されがちだが、実はポケモンGOが認知症の予防に効果的との見方があるそうだ。これは本当なのだろうか? 一般社団法人ロコモ・認知症予防療法協会に聞いてみた。

■脳トレ+ウォーキングが認知症予防に効果的?

担当の蛯原侑子さんは、

「当協会としてはポケモンGOが認知症予防にとって効果的だと考えています」(蛯原さん)

と話す。その理由は、ポケモンGOのシステムに秘密があるようだ。

「同ゲームはGoogleの提供するシステムに基づき、歴史的建造物や公共の施設等ポケストップと呼ばれるアイテム補給所を設けています。GPSを使用することでそこに到着すると、様々なアイテムを無料で手に入れることが出来ます。そのアイテムの中にはポケモンの卵があり、専用の孵化装置に入れ2km・5km・10kmなど指定の距離を歩くことで卵を孵化させることが出来ます」(蛯原さん)

どうやら、ポケモンGOそのものというよりも、「歩くこと」が重要なようだ。

「ご存知の方が多いと思いますが、『歩くこと』即ち『ウォーキング』に代表される有酸素運動は脳内の神経伝達物質ニューロンを活性化し、認知症予防に効果的であることが医学的に証明されています。また目的を持ち、思考しながら歩くことはデュアルタスク効果も期待できるので、認知症予防にはよいと思います」(蛯原さん)

デュアルタスクというのは、2つのことを同時に行う「ながら動作」のこと。デュアルタスクには様々なやり方やレベルがあり、特に脳に有効とされている方法が、身体を動かしながら頭も動かすという方法なのだそうだ。

「ポケモンGOのウォーキングは時速10km以下でないとカウントされない仕様で、車の移動などはカウントされないため、プレイヤーはウォーキングかサイクリングをしてポケモンの卵を孵化させるしかありません。野生のポケモンをモンスターボールでゲットするよりも卵を孵化させた方がレア度の高い最強のポケモンが出現する事も分かっているので、必然的にレベルを上げたいプレイヤーは卵をかえすべく早朝ウォーキングする訳です」(蛯原さん)

■「ながら歩き」の危険性も見逃せない

ポケモンGOは認知症予防に効果が期待できることは分かったが、やはり懸念材料もあるとのこと。

「ただし問題点は、ポケモンGOに限った事では無く『ながら歩き』自体が一般道で行うと危険であるという事です。普通のデュアルタスク運動は車が通らない公園や運動施設内で行えばよいのですが、ポケモンGOは各所に出向き、車道の近辺等の危険がある場所も歩きます。それを考えると認知症予防には効果的ですが強く進める事に懸念を感じてしまいます」(蛯原さん)

歩くことは、生活習慣病などの予防効果も非常に高い。余りゲームに集中し過ぎず、ゆっくりと歩いて楽しくウォーキングをするツールとして活用すればとよいのではないかとのこと。しっかりと節度を守り、上手に利用することが大切といえそうだ。

「教えて!goo」では「話題の『ポケモンGO』をやっていますか?」と意見を募集中だ。

●取材協力:一般社団法人ロコモ・認知症予防療法協会
運動器の障害のために要介護となる危険性の高い「ロコモティブシンドローム」と認知症の予防・対策などを啓蒙する団体。「1日10分間の運動を増やすことで認知症を予防」を目指すチャレンジプラステン活動は多くの人に賛同され、現在も取り組まれている。

(酒井理恵)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)