今にも飛んでいってしまいそう!アクリル封入されたタンポポの綿毛が美しすぎて目を奪われる

写真拡大

アクリルキューブの中に閉じ込められているにもかかわらず、タンポポの綿毛が今にも飛んでいってしまいそうだと話題を呼んでいる。

引き込まれるしまうほど美しい

美しすぎて思わず引き込まれ、いつまでも見入ってしまう植物標本“Sola cube”。

(C)Usagi no Nedoko Inc.

(C)Usagi no Nedoko Inc.

こちらを製作しているのは、京都を拠点に”自然の造形美”を伝える活動をしているウサギノネドコ。

その代表の吉村 紘一さん(@solakoichi)に、Sola cubeを着想したキッカケやアクリルキューブに植物を閉じ込めた理由、また製作過程で難しい部分などに関して伺った。

こんなにも美しいものが身近に

――Sola cubeを製作し始めたのはいつ頃ですか?

Sola cubeを構想し、形にしたのは今から10年前になります。

2006年に「植物の造形美」をテーマに、4cm角の樹脂の中に植物の花・実・種などを封入するというコンセプトを着想しました。

(C)Usagi no Nedoko Inc.

(C)Usagi no Nedoko Inc.

その後、10月頃に東急ハンズなどで材料を揃え、夜な夜な植物を封入して試作をしたのが始まりです。

――Sola cubeを着想したキッカケは?

当時広告会社で広告制作をしていたのですが、すでに存在する商品の広告を作ることに自分自身の限界を感じて…。

“商品そのもの”や“ブランドそのもの”から深く関われるもの、もっと言うと自分で何かを創りたいなと思ったことがSola cubeを着想したキッカケです。

(C)Usagi no Nedoko Inc.

(C)Usagi no Nedoko Inc.

一方で「自然を越えるものは到底創りえない」という諦めの境地に気持ちに近い感覚もありました。

特にそれを感じたのが今もSola cubeの定番の一つである“モミジバフウの実”を見たときです。

(C)Usagi no Nedoko Inc.

(C)Usagi no Nedoko Inc.

どこにでもあるような身近な街路樹の実なんですが、まるでウィルスのような不思議な放射状の造形をまじまじと観察していると、「こんなにも美しいものが、こんなに身近にあるのか!」と愕然としました。

(C)Usagi no Nedoko Inc.

(C)Usagi no Nedoko Inc.

そうした体験を通して、何か新しいものを作るというよりは“すでに自然の中の美しいものを発見し伝えていく”ことや、“実は身近な自然の美しさを切り取って伝えていく”ということに使命感を覚え、Sola cubeを思いつくに至ったという経緯があります。

植物の持ついちばん美しい瞬間を

――アクリルキューブに植物を閉じ込めた理由は?

タンポポの綿毛などは、誰もが道端で見ることができるとても身近な植物です。

しかし、一方で身近すぎるからこそ、そこにある“美しさ”にはなかなか気づくことができません。

(C)Usagi no Nedoko Inc.

(C)Usagi no Nedoko Inc.

アクリルに封入することで、ある意味で“見る”ことを強いることになりますし、植物の持つ“いちばん美しい瞬間”を伝えることができます。

また(植物を)アクリルへ封入させることで少し宙に浮いたような姿になり、美しさを際立たせることができると思っています。

さらに4cm角という同じフォーマットに入れることで、個々の植物の持つ個性が際立つとも考えました。

シンプルだからこそ丁寧に

――どのようにして標本の元になる植物や花を収集していますか?

新しい“Sola cube”のネタに関しては、常にアンテナをはっています。情報源は旅行先や図鑑、インターネットなどです。

ウサギノネドコのスタッフ皆でアンテナをはって、定期的に行うミーティングで共有しています。

――アクリルキューブの植物標本を製作する際、難しいことや工夫されている点を教えてください。

できるだけホコリや不純物が入らないよう、素材の段階でのクリーニングを丹念に行っています。

また素材が綺麗に入っているか、アクリル封入した後で綿密に検品していますね。

シンプルだからこそ、粗が目立つプロダクトでもあるので丁寧に作っています。

アイデアの着想は常に“自然界”

――何種類の植物・種・花の標本がありますか?いちばん気に入っている標本を教えてください。

“Sola cube”としては限定のものも含めて30種類程度です。

(C)Usagi no Nedoko Inc.

(C)Usagi no Nedoko Inc.

いちばん気に入っているものは、ありすぎて選べません。

――アイデアの着想やインスピレーションの源は?

ウサギノネドコのテーマは「自然の造形美を伝えること」なので、アイデアの着想は常に“自然界”です。

自然界にはまだまだ見たことのない造形美があると思っていて、これからも探求したいと考えていますし、それをたくさんの人に紹介したいと思っています。

日常にある“自然の美しさ”を再確認

両手の平に乗るほど小さいのにもかかわらず、日常の中にある“自然の美しさ”を再確認させてくれるSola cube。

(C)Usagi no Nedoko Inc.

(C)Usagi no Nedoko Inc.

“自然の造形美”をコンセプトに世界中から収集した様々な標本プロダクツ“ウサギノネドコ”では、Sola cube以外にも“ウニの骨”を愛でる新しい標本のカタチとして“uninoco”などを展示販売している。

ウサギノネドコ京都店(京都市中京区)以外にも、ホームページのオンラインストアや取り扱い店舗から購入することができるそう。

今後は「日本国内だけでなく、海外でも多くの人々に自然の造形美の魅力を伝えていきたい」と思っている吉村さん。

8月21日から4日間、NY NOWというバイヤー向けイベントに出展するという。

(C)Usagi no Nedoko Inc.

(C)Usagi no Nedoko Inc.

Sola cubeが気になる方は、ぜひSNSをフォローしてみてはいかがだろうか。

Twitter:@solakoichi
Facebook:@usaginonedoko
Instagram:@usaginonedoko_kyoto