お金がきっかけで夫婦ゲンカをしたとき、言ってはいけないこと、やってはいけないことはどんなことだろうか。ファイナンシャル・プランナーの柳澤美由紀さんはこう話す。

「絶対に言ってはいけないのは、『あなたの稼ぎが少ないから』といった言葉です。収入自体が少ない場合でも、一生懸命働いているのですから、世間一般の水準で語らないこと。プライドを傷つけても、相手は頑張る気がなくなるだけで、良いことはないですよ」(柳澤さん 以下同)

 

お金のことを夫に相談するときは、家計簿などの客観的情報を集めて話すことが大切。すると、「新聞をやめておく?」「保険の見直しをする?」など、削れる部分の工夫など、アイデアが夫側からも出てくることもあるそう。

また、お金のケンカを減らすには、「なぜその生活費でやりくりしなければいけないか」の根拠づけが必要だそう。

「例えば、『家を買いたい』『車は5年ごとに買い替えたい』『子どもを私立の中学校に行かせたい』などの夢・目標があるかと思います。それをまずは夫婦で共有すること。そこからどのくらいの期間にどれだけの額を準備しなければいけないのか、逆算してみると、生活費に使える額が出てきます」

具体的に生活費が割り出されると、それでやりくりせざるを得なくなる。だが、何をすれば良いのか見えてくるので、資金計画のモチベーションになるという。

●お金が足りないのは、部屋を整理できていないせいかも?

もし、やりくりができない場合には、夢を諦めるしかなくなる。実は「家を買う・買わない」で意見が合わず、ケンカになる夫婦も多いそう。

「夫婦の間で意見が一致しない場合は、どちらかが折れるしかありません。ただ、一方が買いたいと思っていて、相手が買いたくない場合、その理由を聞いてみましょう。もし、ローンを組みたくないというのなら、『頑張って貯蓄し、老後に家を買えれば良いや』などと考えを切り替えることも必要です」

ちなみに、「先取り貯蓄」ができない人には、整理が苦手な人も多く、部屋の不要なモノを減らして片付けができるようになると、お金の管理ができるようになることもあるそう。

「お金のケンカが多い夫婦の場合は、一緒に部屋の片付けをしてみるのも良いかと思いますよ。逆に、お金の管理を意識的にすることで、部屋が片付いていくというパターンもあります」

お金でケンカすることが多い夫婦は、実は見えない無駄も多いのかも。まずは家計をスッキリ見える状態にすることから始めてみては?

(田幸和歌子+ノオト)