喜怒哀楽は人間と切っても切り離せないものであり、個人のみならず組織や国家などの進歩や発展にも大きな影響を与える存在だ。歴史問題における中国の日本に対する感情などもその一例だと言える。この場合は喜怒哀楽の「怒」に属する感情と言えよう。

 しかし中国メディアの滕州全媒体はこのほど、「中国は日本に対する憎しみを捨て去るべきではないだろうか」と論じる記事を掲載した。記事は「憎しみは中国人の両目を覆い、前進を妨げる」という見方を示しており、日本への憎しみを捨てることが中国自身の利益になると説いている。

 記事は「憎しみは中国人の両目を覆い、前進を妨げる」と説明したうえで、憎しみにより中国人が見えなくなっているものがあると指摘。それは「中国と日本が一緒に発展すること」であり、「日中両国が協力して得られる利益は互いに憎み合うことで得られる利益よりはるかに大きい」という点だと論じた。

 続けて、「日本は中国が持っていない技術を持っており、中国は日本が必要としている製造拠点がある」と主張。また日本人は中国に対して十分敬意を示しており、多くの中国人も日本の数多くの長所を称賛していると指摘し、中国人は日本への憎しみを捨て、日本と一緒に発展する道を選ぶよう主張した。

 日本と中国には歴史問題や領土をめぐる対立などが存在し、日中関係が数多くの矛盾を抱えているのは事実だ。だが、記事が指摘しているように傷つけられたことで生じた憎しみを捨て、協力しあうことができれば、憎しみから得られる利益よりはるかに大きな実りを得ることができるだろう。憎しみにはこうした大きな利益を見えないよう人の両目を覆ってしまうが、中国は日本と協力することで得られる発展の道を具体的にイメージすることにより、賢明な選択をすべきであろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)