「夏ですから、プールに通うのもED改善の一つの手です」
 こう話すのは、EDドクターこと『浜松町第一クリニック』院長の竹越昭彦氏だ。

 本コーナーでもたびたび紹介してきたが、ED対策にはやはり運動が一番。なかでも筋力トレーニングは最強のED治療である。
 「男性は特に筋トレが大事。なぜなら、筋肉に刺激を与えると男性ホルモンの分泌が旺盛になるからです。実際、日頃からウエートトレーニングに励んでいる男性は、いくつになってもアッチが強い。常に男性ホルモンが出まくっている状態だからです」

 なかでもオススメなのが、下半身強化のスクワット。
 「これには二つの理由があります。一つはスクワットで鍛えられる大腿四頭筋は非常に大きな筋肉部位で、腕や肩などの細かい筋肉を鍛えるより男性ホルモンの分泌量が増加するからです。もう一つは、スクワットによって、骨盤底筋群が強くなること。ここはペニスの根元を支える筋肉のため、強ければ強いほどペニスの硬度も高くなるのです」

 これらはED対策運動の基本中の基本。だが、筋トレ(特にスクワット)はとにかく辛い。また、ダンベルやバーベルなどそれなりのトレーニング器具が揃っていないと高い負荷をかけられないため、なかなか手をつけにくいのだ。
 しかし、水泳は違う。近くにプールがあれば、水着一つでできる運動だ。
 「もちろん、水泳にも筋トレの効果はあります。ただ、基本的には有酸素運動なので、筋力増強向きのトレーニングではありません」

 意味がない…と思いきや、実はそうではない。
 「ED対策の基本は筋トレであることに違いありませんが、それ以前に仕事の疲れなどで体が凝っている方は、まず凝りを取るべきなんです」

 肩こりや腰痛が起こる要因で一番多いのは、血流の悪さだ。そして、この血流がEDに直結してくる。
 「勃起とは、海綿体に血流が集まって膨張した状態。そのため、血流が悪いと海綿体に血液が流れにくく、勃ちも悪くなってしまう。つまり肩こりや腰痛を抱えている方は、すでにEDの前兆といえるのです」

 男性ホルモン云々の前に、まず血流をよくしないといけない。そこで役立つのがズバリ、水泳なのだ。
 「水泳は全身運動でもあります。クロールにせよ平泳ぎにせよ、手足を大きく使いますよね。あの動作が体の凝りを解して、血流をよくしてくれるのです」

 確かに、同じ有酸素運動でもランニングやジョギングに比べて、水泳は全身をよく使う。
 「特に平泳ぎはオススメ。股関節をよく使う泳法なので、股間回りの血流がよくなるんですね。ED対策なら、平泳ぎ中心で泳ぐべき。それも出来るだけ、力強いキックを心掛けて、股関節をしっかり解してください」

 水泳がもたらす効果はそれだけではない。
 「ジョギングなどに比べて、水泳は膝などの足関節を痛めにくいので、年配者向きの有酸素運動なんです。当然、ダイエット効果もあります」

 プールで水着の女性を見て、密かに性的な刺激を受けるのもED対策には大切なコト。
 暑い夏、プールでムクムクしようではないか。

竹越昭彦氏
『浜松町第一クリニック』院長。ED治療の第一人者で、バイアグラやレビトラ、シアリスといった治療薬のそれぞれの効果や服用法などに精通。著書に『40代からの心と体に効く【生涯SEX】のすすめ』(扶桑社新書)がある。