Doctors Me(ドクターズミー)- 「柿は痰の毒」...処刑前の石田三成が放った言葉は、本当か栄養学的に見てみよう!

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かの名武将「石田三成」が残した言葉「柿は痰の毒」、実際に柿はそのような成分を持っているのでしょうか。

そこで今回は知っているようで意外と知らない「柿」の栄養について、栄養士に聞いてみました。

柿の基本的な情報をおしえてください。

柿には「甘柿」と「渋柿」があります。甘いか渋いかの違いはタンニンという渋みの成分が口の中で溶けるかどうかできまります。

溶けてしまうと渋くなり、溶けなければ甘く感じます。小さいときはどの柿も口の中で溶けるタンニンなのですが、甘くなる柿は成長過程でタンニンが変化して口の中で溶けなくなるのです。

渋い柿は干し柿にされることが多く、干し柿にすると、渋みは自然に抜けます。干し柿についても、のちに触れてみたいと思います。

柿の主な栄養素をおしえてください。

柿の代表的な栄養素と効果


 
ビタミンC
柿1個で1日分のビタミンCがとれるといわれる位豊富に含まれていて、100g中70mgも含まれています。
ビタミンCは免疫力を高めて風邪を予防してくれるため、「柿が赤くなると医者が青くなる」とも言われます。またメラニン色素を減らし、肌のシミやくすみを改善してくれます。

カリウム
カリウムも多く含まれているので、体内の余分な塩分を排出してくれるので高血圧の方にはお勧めです。

カロテン
カロテンは体内でビタミンAになります。目や粘膜、皮膚の健康を保ってくれます。 ビタミンCとカロテンは美肌作りに効果を発揮してくれ、肌のシミ・そばかす、しわ、たるみなどの予防に効果が期待出来ます。

タンニン
渋みの成分であるタンニンですが、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドという成分を体の外に排出してくれる作用があります。

石田光成が発していた「柿が痰の毒」になることは考えられますか。

このような効果のある柿ですが、東洋医学の世界では、柿は「身体を冷やす」といわれています。

ご存知の方も多いかもしれませんが、かの有名な石田三成が処刑の直前に白湯がほしいといったところ干柿を与えられました。
しかし、三成は「柿は痰の毒だから」といって断ったそうです。死ぬ前に冷えの心配をしていると笑われても、大志を持つものは、最期の時まで命を惜しむものだ。といったという逸話が残っています。

いっぽう、漢方の世界では、柿は、秋冬の乾燥した空気に傷んだ肺を潤して、咳や喘息に良いとされています。

柿の効能


・肺の熱を下げ潤いを与え、咳を止める 
・胃の熱を下げ、口の渇きや口内炎にも良いとされる
・酒の飲みすぎに効く

上記のような食品であるとされていて、干し柿にしたときにの表面に生じる白い粉には痰を溶かす作用があるのだそうです。

石田三成の言ったことは彼の思い込みだったのかもしれませんね。

柿の栄養素を活かす食べ方、調理方法を教えてください。

さて、冒頭にも少しお話しした干し柿ですが、生の柿に比べ、ビタミンCが少なくなり、糖分が約4倍になります。食物繊維が多くなりますので便秘の方にはおすすめかもしれません。

生の柿は身体を冷やす作用があるのですが、干し柿は逆に内臓を温めてくれ、胃腸を丈夫にもしてくれます。とはいえ、干し柿にするとカロリーも高くなりますので注意が必要です。

柿はそのままで食べるだけでなく、白和えやサラダにすると食事としてもいただくことができます。また、ジャムやタルトなどお菓子にも利用され様々な食べ方ができます。

栄養士からのアドバイス

このように柿は生でも、干しても豊富な栄養分を含んでいる食べ物ですが、あまり摂りすぎると体を冷やしてしまいます。

また、タンニンが鉄分の吸収を妨げてしまうこともあるようですので、冷え性や貧血気味の方は沢山の量を摂るのは控えた方がよいかもしれませんね。

(監修:Doctors Me 栄養士)