国内外の人気漫画家がルーヴル美術館とコラボ!「ルーヴルNo.9〜漫画、9番目の芸術〜」

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1793年の開館以来200年以上の長い歴史を持つ世界最大級の美の殿堂、ルーヴル美術館。同館が日本とフランス語圏の著名漫画家とコラボレーションした、ルーヴル美術館特別展「ルーヴルNo.9〜漫画、9番目の芸術〜」が、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーにて9月25日まで開催中だ。会場には総勢16名の作家がルーヴル美術館をテーマに自由に描いた作品が展示されているという。開催に先駆けて行われた内覧会とオープニングセレモニーを取材してきたので、その様子をレポートしよう。

■女優の菜々緒と声優の神谷浩史が浴衣姿で登場

オープニングセレモニーでは、まず展覧会の総監修を務めたルーヴル美術館のファブリス・ドゥアールが登壇し挨拶を行った。ドゥアールは「ルーヴル美術館はいにしえの特別な作品を保管するだけの場所ではない。現代社会に適応し、寄り添い、ともに歩み続けており、現代的なアーティストの作品やダンス、写真、映画、音楽など、現代のクリエーションにも場所を開放している。バンド・デシネや漫画とコラボレーションをするのは自然なこと」と、今回の展覧会開催について説明した。

続いて、同展のオフィシャルサポーターとして女優の菜々緒と声優の神谷浩史が紹介された。展覧会のミューズを務める菜々緒は「ルーヴル美術館を訪れたこともなく、漫画や芸術に詳しいわけでもないので、オファーを頂いて正直驚きました。しかし、『そういった方にも展覧会を見てほしい』という強い想いを聞き、ぜひともやらせていただこうと思いました」と経緯を語った。また、展覧会の音声ガイドを務める神谷は「作品のつくられた意図など、その魅力を伝えるように一生懸命表現させていただいたので、音声ガイドの方もぜひよろしくお願いいたします」とコメントした。展覧会では坂本眞一が菜々緒をモデルに制作したイラスト画「ミューズ菜々緒」も展示されるとのことだ。

このあと、壇上には参加漫画家のうちフランスの漫画「バンド・デシネ(BD)」を代表する作家であるニコラ・ド・クレシー、エリック・リベルジュ、ベルナール・イスレール、クリスティアン・デュリユー、ダヴィッド・プリュドム、エティエンヌ・ダヴォドー、フィリップ・デュピュイ、日本の谷口ジロー、松本大洋、五十嵐大介、坂本眞一ら、11名が登壇。海外勢を代表してド・クレシーが、日本勢を代表して谷口がそれぞれ挨拶を行った。なお、今回の展覧会ではこのほかエンキ・ビラル、マルク=アントワーヌ・マチュー、荒木飛呂彦、寺田克也、ヤマザキマリらが作品を出展している。

■サモトラケのニケから岸辺露伴まで展示

ルーヴル美術館は、2003年より漫画という表現方法を通して同館の魅力をより多くの人に伝えるため「ルーヴル美術館BDプロジェクト」を実施している。これはフランス内外の著名な漫画家にルーヴル美術館をテーマに自由に作品を描いてもらい、それを展示するという企画。今回の「ルーヴルNo.9」は、その成果を展覧会として公開するもので、参加漫画家たちによる作品の原画や関連資料、映像など約300点が展示されている。

会場の入り口では、展覧会の開催意図などを説明する映像が流れており、そこを抜けるとルーヴルの代表的な作品のひとつ「サモトラケのニケ」の原寸大レプリカが現れる。会場は大きく3章に分けられており、第1章「偉大なるルーヴル美術館」ではルーヴルの「表の姿」を多様な視点で描いた作品が展示されている。日本人漫画家がルーヴルの守り人「ニケ」の案内で時空を超えて過去の芸術からと交流する物語を描いた谷口ジローの作品も、ここで鑑賞することができる。

第2章は「ようこそ、異次元の世界へ」と題され、ルーヴルの知られざる「裏の姿」がテーマ。映画『ゴッド・ディーバ』などで日本にもファンが多いエンキ・ビラルがルーヴルの名作に憑いている亡霊を描いた作品や、松本大洋がルーヴル美術館に住みついている猫の冒険を描いた作品、ルーヴル所蔵の「最も黒い絵」をめぐり岸辺露伴が活躍する荒木飛呂彦の「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」などの作品が展示されている。

第3章は時間や場所を超えて普遍的に存在するルーヴルを紹介する「時空を超えて」。坂本眞一がモナ・リザの数奇な運命を描いた作品や、ニコラ・ド・クレシーが遠い未来に氷河期の氷の中に閉じ込められたルーヴルを発掘する調査隊をコミカルに描いた作品、シリアのパルミラ遺跡を命がけで守った考古学者ハレド・アサドへのオマージュを込めたヤマザキマリの作品などが展示されている。

ちなみに会場には、展示物と一緒に写真を撮れるコーナーや、展覧会から着想を得て制作されたリベルターブルとのコラボ菓子やTシャツ、アクセサリーなどを販売するショップなども併設されているので、ぜひチェックしてみて!

「教えて!goo」では「実物を見てみたいルーヴル美術館所蔵作品は何?」ということで皆さんの意見を募集中だ。

■イベント情報
ルーヴル美術館特別展「ルーヴルNo.9〜漫画、9番目の芸術〜」
会場:森アーツセンターギャラリー
住所:東京都港区六本木6-10-1(六本木ヒルズ森タワー52階)
会期:7月22日〜9月25日
※大阪、福岡、名古屋での巡回展もあり

ルーヴル美術館特別展「ルーヴルNo.9〜漫画、9番目の芸術〜」公式ホームページ

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