約12年ぶりのゴジラシリーズとして話題を呼んでいる映画『シン・ゴジラ』。公開から10日が経った現在、ある特別な形式での上映が決定し、さらなる盛り上がりを見せている。

 その形式は、題して「発声可能上映」。静かに鑑賞するという映画館の常識から外れ、声を出すのもサイリウムを持ち込むのもOKというユニークなもの。

 庵野監督が代表を務めるアニメ制作会社「株式会社カラー」公式アカウントによれば、実は、この上映は『シン・ゴジラ』総監督の庵野秀明さんが「島本和彦さんの願いを叶えるために、東宝にお願いして実現したもの」だという。

 島本和彦先生(@simakazu)といえば、マンガ家デビューを志す芸大生・焔燃(ホノオ モユル)の姿を描いたマンガ『アオイホノオ』の作者。自伝的作品ともいえるこの作品で、ホノオが一方的にライバル視している学友として、庵野さんが実名で登場しているのだ。作中では、彼の才能にホノオが絶望して崩れ落ちるシーンが幾度となく描かれている。

 『シン・ゴジラ』の鑑賞後、島本先生は「庵野……オレの負けだ……」と敗北宣言を投稿。さらに、作品の感想についてTwitter上で熱く語っていた。そのなかで「『ウンチク言っていい、語っていい、崩れ落ちていい上映時間』を設けてくれるなら最前列で俺が見本を見せてやりたい」(以上、原文ママ)とも投稿。

 どうやら、この島本先生の想いが庵野監督本人に届き、今回の上映に至ったようだ。

 これには島本先生もびっくり! 東宝「ゴジラ」シリーズの公式アカウントからも、熱烈な歓迎を受けている。

 また、劇場で声を出しながら鑑賞するスタイルは、キンプリこと『KING OF PRISM』などの「応援上映」が記憶に新しい。一部のユーザーからは、今回「応援上映」という表現を避けたのは、島本先生のためではないかという声も。

 なお、この上映回のチケットは圧倒的な人気で完売したが、もちろん島本先生の席は準備されている模様。当日、はたして島本先生はどんな“見本”を見せてくれるのだろうか?

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