ブラジルで開催中のリオデジャネイロ・オリンピック(リオ五輪)で1日、競泳男子400メートル自由形で金メダルを獲得したオーストラリア代表のマック・ホートン選手が、同中国代表の孫楊選手について「薬物使用者」と呼んだことが大きな波紋を呼んでいる。中国ネット上ではホートン選手に対して批判の声が殺到するなか、中国の孫選手がかつて「日本の国歌は耳障り」であると述べたことが蒸し返される事態となっているようだ。

 ホートン選手の孫選手に対する中傷混じりの発言は、中国人にとっては看過できないことのようだが、孫選手もかつて日本の国歌を批判する発言をしていたことで、中国人としてはマック・ホートンに対して素直に謝罪を求めることができないという意見もある。中国メディアの網易はこのほど、「日本の国歌は耳障りと発言した孫楊と、孫楊を薬物使用者と呼んだマック・ホートンのどちらが謝罪すべきなのか」という論争が起きていることを紹介している。

 記事は、ホートン選手の発言に対し、孫選手が「五輪に出場している選手は誰もが然るべき敬意を払われるべきだ」と反論したことを紹介、中国の水泳協会も激しく反発し、オーストラリアの水泳協会に対して「謝罪を強く求める」としたことを紹介した。

 一方、中国のネット上では2014年に孫選手が「日本の国歌は耳障り」であると発言したことを指摘する声があがり、ホートン選手にだけ謝罪を求めるのは筋が通らないという意見が浮上したことを紹介。つまり、孫選手がかつて日本の国歌を批判したことを棚に上げ、自分たちだけが被害者ヅラをするのはおかしいという意見だ。

 これに対し、記事は「マック・ホートンと孫楊のどちらが謝罪すべきなのか」と疑問を投げかけ、中国のネット上でもさまざまな議論があるものの、明確で誰もが納得できる答えは出ていないことを紹介。だが、中国のネット上で行われたアンケート調査では、ユーザーの圧倒的多数が「マック・ホートンは孫楊に謝罪すべき」であると回答したことを伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)