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●最大の特徴である「記事まとめ」機能
楽天は9日、定額制の電子雑誌読み放題サービス「楽天マガジン」の提供を開始した。スマートフォン・タブレット上において約200誌の電子雑誌が月額(税別、以下同)380円、もしくは年額3,600円で読めるようになる。楽天は同日に都内で記者説明会を開催したので、本稿ではその様子を紹介したい。

○雑誌間でのキュレーション機能「記事まとめ」を搭載

説明会の冒頭、楽天の相木孝仁常務執行役員デジタルコンテンツカンパニープレジデントが登壇。電子雑誌の伸長ぶりを紹介しつつ「これまで電子書籍のマーケットを、けん引してきたのはコミックスだが、これから大きな推進役になると見られているのが電子雑誌」と電子書籍市場を分析。続けて「新しい電子雑誌市場に参入することで、電子書籍自体の全体の市場を拡大していきたい」と語った。

続いて、楽天の糸山尚宏デジタルコンテンツカンパニーシニアマネージャーが、「読みたい! が見つかる、広がる」をキーワードに、楽天マガジンのサービス内容について紹介。楽天マガジンで読むことができる雑誌のカテゴリは、ファッションやビジネス、スポーツ、アウトドア、グルメ、トラベルといった全11ジャンルだ。

そして、糸山氏が楽天マガジン独自の機能として強調したのが「記事まとめ」。同機能は、季節やトレンドを踏まえつつ、ユーザーが興味を持ちそうなトピックを楽天マガジン内の複数誌からピックアップし、キュレーションコンテンツとしてユーザーに提示するというもの。糸山氏は、記事まとを通して、「お客様が普段、読む雑誌はもちろんのこと、普段は読まない雑誌や新たな雑誌との出会いを創出したいと思っている」とアピールした。

ほかにも、楽天マガジンは最大5台までの端末利用に対応し、バックナンバーの閲覧も可能だ。気に入った雑誌を登録することで次回からワンタッチでその雑誌に遷移できる機能や、気になるページに付せんをつけて保存する機能も備えている。

なお、楽天マガジンには無料お試し期間が設けられ、申込日から31日間は無料で利用可能。また、サービス開始に伴い、ポイントキャンペーンも実施する。楽天マガジンを申し込んだユーザーにもれなく楽天ポイント100ポイントプレゼントし、また登録ユーザーは楽天市場、楽天Kobo、楽天マガジン、各サービスを利用の際、ポイントが通常の2倍付与される(どちらも10月31日まで)。

●楽天の他サービスとの連携も視野に
○今後は楽天グループと連携したサービスも予定

糸山氏は、今後の「楽天マガジン」の展開について3点を紹介。ひとつがテキストビューワーの機能で、年内中の実装の予定だという。2つ目が楽天Koboや楽天ブックスとの連携だ。「楽天マガジン」を通して見つけた雑誌を、楽天Koboや楽天ブックスで購入できるようユーザーニーズに合わせた導線を提供していく。そして3つ目が広告モデルの導入。現在、出版社と協議しているとのことで、糸山氏は「継続的な収入のレベニューソースを追加していきたい」と話す。

また、今回の楽天の電子雑誌市場参入について相木氏は「楽天マガジンは単に雑誌を読んでいただくというサービスではない」と断言。今後は楽天の持つデータ基盤を活用し、記事を読んだユーザーが興味を持ちそうな雑誌や記事をすすめる、雑誌中の気になった商品をそのまま楽天市場で購入、紹介した場所に楽天トラベルを使って予約できる、といったサービスを展開していく計画だという。相木氏は「雑誌から出てくる様々な興味・関心に対して楽天の様々なグループのサービスをご提供していく、ということで新しい雑誌の読み方を提供していきたい」と語った。

●浴衣姿のこじるりが登場!
○小島瑠璃子さんもおススメ!

サービス説明が終わったところで最後はトークセッションに。タレントの小島瑠璃子さんが登壇し、楽天マガジンの魅力が語られた。新幹線などの移動の際に何冊も雑誌を持っていくことが多い小島さんは「軽い端末で200冊だと、本当に今まで重い思いして(紙の雑誌を)運んでいたのは何だったのだろうなと思います」と笑顔でコメント。

司会から「今年の夏にやってみたい1日の過ごし方」について聞かれると、小島さんは、楽天マガジンで雑誌を読んで考えた過ごし方を紹介。朝はサイクリング、お昼はドイツビールフェスでビールを飲み、夕方は浴衣姿で銀座にてスイーツめぐり、夜は江戸東京博物館へ大妖怪展を見に行くというアクティブな予定を披露し、発表会を締めくくった。

なお、発表会後の囲み取材では、楽天Kobo今後の読み放題サービスについて言及されていたが、相木氏は「まったく考えていないわけではない。世界でやらせていただいているので、いろんな分析・調査をしながら、どのタイミングでどの形で提供するのが良いのか検討しているところだ」と返答。その上で、「本当に作家の方々にとって、いい形のサブスクリプションにしないと意味がないと思う。たくさん読まれないと、ベストセラー作家でないとなかなか戻りがないという構図になっているのが海外の状況なので、そうならない形で本当に私どもと作り手の方々がWin-Winになるような読み放題モデルが作れないかと考えている」と話した。

(丸子かおり)