「スイングで大事なのは下半身の安定感」と語るステンソン 彼のスイングの秘密とは?(撮影:福田文平)

写真拡大

<リオデジャネイロ五輪ゴルフ男子 事前情報◇9日◇オリンピックゴルフコース(7,128ヤード・パー71)>
 リオデジャネイロ五輪で112年ぶりに五輪競技に復帰するゴルフ。五輪ではなじみの薄いゴルフ競技だが、いったいどんな選手がメダル候補となるのだろうか。男子はトップ選手の辞退が相次いだことで、バリバリの金メダル候補として挙げられるのがスウェーデンのヘンリック・ステンソンだ。
【解説】ポイントは“タメ”にある!?ヘンリック・ステンソンスイング連続写真(計10枚)
 
 2013年には米国、欧州ツアーで頂点に立った経験のある実力者だが、いまいち地味な印象がぬぐえなかったステンソン。これだけ注目を集めた理由は7月に行われたゴルフ界で最も歴史の古い大一番である「全英オープン」を制したから。今回のリオ五輪コースは全英オープンが開催される海辺のリンクスと言われるスタイルに近いため、相性の良さも候補に推される一因となっている。
 トレードマークはサングラスで、無表情でプレーを続けることから「アイスマン」とも呼ばれている。ミスショットには割とすぐ激高するなどちょっぴり導火線が短いのがタマにキズ。とあるトーナメント(※09年WGC-CA選手権)では池のふちからショットを打つ際に泥が跳ねてウエアにつくのを嫌がって、白ブリーフ一枚でショットをしたことが話題となったこともある。
 188センチ86キロ。スイングはフィニッシュした後に口をへの字にしてクラブを体の正面に持ってくるのが特徴。ドライバーと呼ばれる最も飛距離の出るクラブも最も苦手としているが、その代わりに使う3番ウッドと呼ばれる小ぶりのクラブがドライバー並みの飛距離を叩きだす。グリーンを狙うアイアンショットは世界最高峰の米国男子PGAツアーでダントツトップの72.63%と、ショットの上手さが特徴の選手だ。
 ここからは少し詳しいスイング解説。海外を拠点に活躍するゴルフアナリストのアンディ和田氏は「スタンスは肩幅よりも広め、どっしりとした重心の低いアドレスはボールを潰して遠くに飛ばすぞ!という気迫満点。ステンソンが『スイングで大事なのは下半身の安定感』と語るように下半身主体のスイングで上半身をコントロールしている」
とコメント。
 具体的には「トップ・オブ・スイングからは左腕の引きでクラブを降ろし、ワキがしっかりとしまっていて緩みがないところが素晴らしい。グリップエンドが体の近くを通り、インサイドからしっかりとボールを捕らえる事ができている。 ダウンスイングの途中、ハーフウェーダウンでは左腕とシャフトでできる角度“タメ”ができていてボールにエネルギーを伝達することに成功している」とスイングを分析した。
 ジェイソン・デイ(オーストラリア)、ローリー・マキロイ(北アイルランド)ら世界ランクトップ4など多くの選手が出場を辞退したということもあり、表彰台に上る可能性が高い選手の一人であることは間違いないステンソン。11日の開幕からしっかりと注目したい。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

【WHO ARE YOU?】リオ五輪男子出場選手の横顔 Part.1
ヘンリック・ステンソンがメジャー初制覇!最多アンダーパー記録もマーク