犬の夏バテとは?

なぜ夏バテするのでしょうか

温度も湿度も高い日本の夏。愛犬も暑さと戦ってきて、次第に疲れが身体に蓄積されていきます。
室内で過ごす時間が長いわんちゃんたちは、冷房によって身体が冷えすぎると全身の血の巡りが悪くなり、そこから内臓の冷えにもつながり、胃腸の調子も悪くなりがちです。
こうして夏場の食欲の低下や消化不良を招いてしまうのです。

また、夏の暑さに対抗するため身体が知らず知らずのうちに無理をしてしまったり、この時期特有の湿気や気温の変化に身体のリズムがついていけず、自律神経の働きが鈍くなったりといったことからも起こります。

うちの子、ちょっといつもより調子が悪そうだな?と思ったら、早めの対策をしてあげることが大事です。

愛犬が夏バテかな?と思ったら

夏バテの症状とは?

熱中症は急に症状が出て、早急に治療が必要となることもあります。
それに対して夏バテは、数日から数週間かけてゆっくりと症状が表れてきます。

いつもよりなんだか食欲がなく、元気がないお腹の調子が悪い

などの症状がみられるようなら、夏バテしている可能性があります。

夏バテ改善のためにできること

水分と栄養補給はとても大事です。

水は、成犬の体重の約60〜70%を占めています。
水は生きるために欠かせないもの。
犬の体重1キロあたり、60mlの水分が必要ですが、暑い季節はもっと摂取する必要があります。

また夏バテの改善には、わんちゃんたちの疲れた胃腸に充分栄養補給できる食生活を過ごすことがとても大事です。

夏場、特に気を付けてあげたいこと意識して水分を摂取させる食事の嗜好性を高める胃腸をいたわる(消化吸収されやすいこと)栄養バランスのとれた食事部屋の温度と湿度を快適に保つ季節のものに目を向ける

季節の食材を大事にすること。
その時期に採れるものや旬の食材は、その季節に必要なパワーを持っています。
夏の食材を積極的に取り入れて、身体の内側から元気を取り戻しましょう!

それでは、暑い夏を乗り切るための作りやすく美味しいレシピと、おすすめの食材をご紹介します。

わんこの夏バテ解消レシピ!

基本的な材料と作り方を記載していますが、わんちゃんの状態や体重に合わせて、また好みやアレルギーの有無などで食材の量や種類を調整してください。

鶏ひき肉とトマトの本葛スープ

体調の良くない時や、胃腸の調子が悪い時に、お腹を温めいたわるやさしいスープです。
パピーや、シニアのわんちゃんにもおすすめです。

《材料》
•鶏ひき肉(ササミ又はむね肉)
•トマト
•本葛粉(本葛100%のもの)

《作り方》
1、鍋に少量の水と小さく切ったトマトを入れて火にかけ、沸騰したら鶏挽き肉を入れて混ぜながら火を通します。
2、約小匙1の本葛粉を少量の水で溶き、鍋に加えてかき混ぜながら煮てとろみをつけます。

基本の本葛スープに、加えると良い食材

•じゃが芋・・・胃腸を丈夫にする。疲労回復に。
•茄子・・・血液の巡りを良くし、胃腸の働きを助ける効果。身体の熱を冷ます。
•ピーマン…食欲の無い時に。胃腸の働きを活発にする。
•豆腐…熱を冷まし炎症を鎮める効果がある。
•卵…ビタミンC以外の全ての栄養を含む、非常に優れたたんぱく源。身体を潤し、元気にしてくれる。気持ちを落ち着ける働きも。

魚のスープにする場合

白身またはまぐろのお刺身を小さく切って使います。

元気になれる!ポイント本葛には、胃腸の粘膜を保護して整える働きがあります。お腹がゆるい時におすすめ。トマトは身体のほてりを鎮め、食欲を高めて消化を促す働きがあるので夏バテにおすすめ。とろみがあるので食べやすく、美味しく水分補給できます。

ささみときゅうりのスープ

胃腸をいたわりながらしっかりと栄養補給できるので、シニアのわんちゃんにもオススメ。
こもった身体のほてりを冷まして、元気になれるスープです。

《材料》
•鶏ささみ又はむね肉
•枝豆
•茄子
•きゅうり
•豆腐
•卵

《作り方》
1、鍋に少量のお湯を沸かし、ささみ、さやから出した枝豆、小さく切った茄子を煮る。
2、ささみに火が通ったら、取り出してほぐす(筋はそのままで)
3、「1」の鍋に豆腐を崩し入れて、さらに溶き卵を流しいれ火を通し、人肌まで冷ます。
4、枝豆はつぶし、ささみと細かく切ったきゅうりを混ぜて完成。

元気になれる!ポイント良質な動物性のたんぱく質がしっかりと摂れます身体の熱を取り、ほてりを鎮める食材を組み合わせています。きゅうりは身体の熱を取り、ほてりや喉の渇きを鎮めて夏バテを予防します。鶏肉には、消化機能を高め、食物の流れをスムーズにする働きがあります。茄子は身体の熱を冷まし、胃腸の働きを活発にしてくれます。
加えると夏バテに良い効果のある食材

•椎茸…胃腸の働きを高める作用があります。加齢による胃腸機能の低下を防でくれますが、消化が良くないので、スープに入れる場合はかなり細かいみじん切りにしましょう。干し椎茸の場合は、すりおろして粉末状にしてから使うと良いです。市販されている「椎茸パウダー」は、使いやすくておすすめです。
•オクラ…ネバネバ成分ムチンは、たんぱく質の吸収を助けます。
•もずく…身体の熱を冷まし、ほてりを鎮めます。海藻のぬめりは胃粘膜を保護します。
•アップルサイダービネガー…酵母が生きたりんご酢。栄養素の吸収を助け、疲労回復に役立ちます。善玉菌、酵素、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。
              

豚肉とじゃが芋のポタージュ

疲労回復に効果がある食材を組み合わせた、美味しくてお腹にもやさしいスープです。

《材料》
•豚モモ肉
•じゃが芋
•トマト
•赤ピーマン
•人参
•インゲン

《作り方》
1、鍋に少量の水とスライスしたじゃが芋と人参を入れ、火にかける。
2、沸騰したら豚肉を入れ、細かく刻んだトマト、インゲン、ピーマンも加えて煮込む。
3、柔らかく煮た野菜をフォークの背でポタージュ状につぶし、人肌まで冷ましたら完成。

元気になれる!ポイント胃腸をやさしく整えながら、体力をつけてくれる食材を組み合わせたスープです。じゃが芋は消化が良く、胃腸を丈夫にして体力気力を充実させる働きがあります。ビタミンB1を含み効率よくエネルギーを補給することができ、疲労回復に役立ちます。豚肉に含まれるビタミンB1は、炭水化物の分解を助けエネルギーを生み出します。トマトは、胃腸の働きを整え、身体のほてりを鎮めてくれます。消化を助け、胃を健康に。ピーマンは、胃腸の働きを活発にします。疲れがたまっている時や食欲のない時に。
加えると夏バテに良い効果のある食材

•椎茸または椎茸パウダー…胃腸の働きを高め、元気をつけてくれる食材。
•黒キクラゲ…血行促進、身体の熱を冷ます、胃や大腸をうるおして丈夫にする。ビタミンB1,B2、D、Eが豊富。夏バテの防止や、疲労回復に。

まとめ

愛犬が夏バテの時は、胃腸にやさしい食事であると共に、スムーズにエネルギー補給できることが大事です。
また、わんちゃんは野菜の消化が苦手なので、柔らかく煮込んだり、細かく切ったり、ペースト状にするなど、胃に入る前の段階でもその消化を助けてあげましょう。

食べものはきちんと消化吸収されてこそ意味があります。
どんなに栄養を豊富に含んだ食材でも、消化できなければ何の役にも立ちません。

季節の食材を使った水分たっぷりの食事は、無理なく栄養と水分を補給することができます。
また、わんちゃんが夏バテするということは、人間の方も暑さでヘトヘトに疲れていることでしょうから、シンプルで作りやすい食事であることも大事だと思います。

ご紹介いたしましたレシピは、身近な食材で、どれもお鍋ひとつで簡単に作れるものばかりです。
毎日とまではいかなくても、週末などにぜひ気軽に作ってみてください。

季節の美味しい食材を食べていると、体力がついて疲れにくく、いつの間にか夏バテしにくい身体になっていることでしょう。
どれも味付けをすれば人間も美味しく食べられます。
しかも、身体に良い食材がぎゅっと詰まっていますので、ぜひ、ご家族の方もわんちゃんとご一緒に召し上がってみてください。

夏の暑さの疲れは残暑から秋に出やすいと言われています。
みんなで美味しいごはんを食べて、まだまだ暑い夏を元気に乗り切りましょう!