馬前総統、「中華民国の首都は台北」  学生への回答で明言/台湾

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(台北 9日 中央社)馬英九前総統は8日、5月の退任後初めて母校・台湾大学(台北市)で講演した。質疑応答で韓国・ソウル大の学生に中華民国(台湾)の首都はどこか問われた馬氏は、「ここ、台北だ」と回答した。

馬氏は、学生に(国民政府が中国大陸から台湾に移転した)1949年より前の首都は南京だが、今は台北だと説明。首都とは中央政府の所在地で、その中央政府は現在台北にあると語った。

首都に関する認識をめぐっては、馬政権下で日本の学習指導要領にあたる「課程綱要」の改定に携わった世新大の王暁波教授が昨年7月、「わが国の首都は南京だ」と主張。当時は改定を「中国大陸寄り」だとして生徒らが抗議活動を展開しており、発言の是非をめぐり議論が起きた。

このほか、自身が総統時代に提唱した「東・南シナ海平和イニシアチブ」は理想論だという東大生の意見については、争議を棚上げし資源の共同開発を目指すという原則を用いれば問題は解決できると指摘。台湾は同イニシアチブにより、釣魚台列島(日本名:尖閣諸島)周辺の漁業権をめぐる漁業取り決めを日本と締結したと実績を強調した。

「アジア政治学学生協会」が開催したこの日の講演には台湾大、ソウル大、東大のほか、中国大陸の北京大、復旦大の学生らが出席した。

(葉素萍、劉麗栄/編集:杉野浩司)