「アイドルメモリーズ」の服部惺梛役、「VENUS PROJECT」の濡羽美烏役などを演じる早瀬莉花

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 編集部が注目する声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第136回となる今回は、「アイドルメモリーズ」の服部惺梛役、「VENUS PROJECT」の濡羽美烏役などを演じる早瀬莉花(はやせ まりか)さんです。

――今日の衣装のポイントは?

早瀬:青色のお洋服を着たくて、買いに行きました。以前は白いお洋服が多くて、タンスを開けたら真っ白! っていう時期があったんですけど、声優のお仕事を始めてから、形や素材だけじゃなく色も意識したいなと思うようになって。それこそ、キャラクターのテーマカラーとか。2015年はピンクを着させていただく機会が多かったので、今年は青推しでいこうかなと思っています。

――クローゼットの中に色が増えつつあると。

早瀬:そうですね。白にピンクや青が加わって、見やすくなりました(笑)。以前は、“あのスカートを履こう”と思ってタンスを開けても、真っ白だからどこに何があるのかわからなくて、“わ! 時間ない!”ってグチャグチャになることもあったので。最近はすっきりです(笑)。

――10月から、テレビアニメ「アイドルメモリーズ」に服部惺梛役で出演することが決定! アニメと実写を15分ずつ放送する番組ということで、新たな挑戦もありそうですね。

早瀬:アニメの収録は始まっているのですが、実写の方はまだなんです。ですので、どのような事に挑戦させて頂けるのか今からとても楽しみです!惺梛ちゃんと一緒に、私自身もっともっと成長したいな、と思っています。

――「VENUS PROJECT」に続くアイドル作品。また違うアイドルを目指せそう?

早瀬:はい!色々なタイプのアイドルの子がいる中で、それぞれ共通しているのはみんな一生懸命で真っ直ぐな事だと思うんです。あと、笑顔と汗がキラキラしている(笑)。頑張っている子を見ると私もパワーをもらえるように、私自身もみなさんにパワーを与えられるように、また、自分に対してひたむきにがんばる気持ちは変わらずに、キラキラしたアイドルを目指していけたらと思います!

――全体曲とユニット曲、あわせて10曲以上レコーディングしたそうですね。楽しかったことや失敗談を教えてください。

早瀬:レコーディングが始まった時、自分の歌い方の癖がなかなか抜けずに苦労しました。最初の頃は周りの方にご指導いただいたりと、たくさん助けていただきながらレコーディングをしていたので、“今日は自然にせなちゃんに入り込めてたね!”と仰っていただいた時はとっても嬉しかったです。それから気持ちも入り込みやすくなって、より楽しさを感じることが出来るようになりました。たくさん歌わせていただいたからこそ、レコーディングが終わってしまった時はすごく寂しくて…。まだまだ歌い足りない気持ちでいっぱいでしたので、みなさんの前で披露できる機会を心待ちにしております!また、自分のユニット以外の曲はまだ聴いていないので、早く全ての曲を聴いてみたいです(笑)。


――早瀬さんが声優として活動を始めたのは2014年。声優になったきっかけは?

早瀬:もともと子供向けのアニメが大好きで、声優に興味はあったんですけど、地元の北海道に声優の専門学校や養成所があまりなくて、あきらめかけていたんです。でも、高校で将来のことを真剣に考えた時に、普通に就職するよりは、人生一度きりならやりたいことに挑戦してみたいと思って、お金を貯めて上京しました。

――お芝居の経験はあったんですか?

早瀬:お芝居というお芝居の経験はありませんが、セーラームーンが大好きで、ごっご遊びはしていました(笑)。小さい頃から自分に自信がなくて、現実逃避するのが好きだったというか。声優は、性別や種族を超えて自分じゃない何かになれるっていうところにも魅力を感じていたんだと思います。

――セーラームーンのごっこ遊びでよく演じていたキャラクターは…?

早瀬:ジュピターのまこちゃん(木野まこと)です! 私は内気で人見知りだったので、まこちゃんみたいに、自分とは正反対のお姉さんっぽいキャラクターに憧れていましたね。まこちゃんになりたい! ってずっと思っていました。

――上京してから養成所に入所。初めてお芝居の勉強をした感想は?

早瀬:やることなすことすべて新鮮でした。他のみんなは演技経験者が多くて。でも、同じ場所でレッスンを受ける限り、言い訳は通用しないなと思っていたので、ついていくのに必死でした。ずっとやりたかったことに挑戦できているから、がんばれたのかなって思います。いっぱい泣いたし、いっぱい笑ったし、悔しいこともありましたね。

――泣いてしまうほど辛かったのは、どんなことですか。

早瀬:どんなにがんばってお芝居をしても、相手に伝わらなかったことです。それはまだ今もありますけど。声だけで表現するには、気持ちだけではなく技術も磨かないと。だからこそ、伝わった時の嬉しさもひとしおというか。


――上京したての頃は、寂しさもあったかもしれませんね。

早瀬:すごーく寂しかったです! でも、北海道は頻繁に帰れる距離ではなかったので。ですが、今はだいぶ慣れてきました。

――東京で“北海道とココが違う!”と思ったことは?

早瀬:まず人の多さが違うなって(笑)。それと、人が歩くスピード。私、ひとりだとスタタタって速く歩いちゃうので、北海道では人をスッスッて追い抜いていましたけど、東京では“あれ? まだ追い抜いていない!”ってことがけっこうありました(笑)。

――食べ物は、北海道のほうが美味しい気がします。

早瀬:よく言われますね(笑)。東京には美味しいお店がたくさんありますけど、スーパで売られている野菜や卵は、北海道のほうが新鮮で美味しいのかな〜って。あ、回転寿司は東京に負けてないと思います!

――お寿司でよく食べるネタは?

早瀬:サーモンが好きで、サーモンの海苔巻きとか、あぶりとか、サーモンばっかり食べちゃって。脂で胸焼けがしてくるんですけど、それがわかっていても食べちゃう(笑)。

――プロフィールに書かれた趣味は「お絵描き」と「散歩」。今でも変わらず?

早瀬:はい。お絵描きは、どちらかというと落書きですが(笑)。小さい頃から、テレビを観ながら手が寂しくなるとノートの端っこに落書きをしちゃう子で。猫をず〜っと描いてたりとか。上手いわけではないと思いますけど、描くことが好きで。個性的な絵だと言われます(笑)。


――(ここで、イベントでプレゼントされた本人イラスト入りクリアファイルの画像を拝見)…たしかに個性的ですね。ところで、イラストの横に書かれた「ヨーグルト入り納豆」って何ですか…?

早瀬:これ、けっこう美味しいんですよ!ひとり暮らしを始めてから、ずっと自炊をがんばっていたんですけど、最近は手抜きすることを覚えて(笑)。ある時、冷蔵庫にあったヨーグルトと納豆をあわせて、醤油をかけて食べたらすごく美味しくて。

――ご飯のおかずになったと。

早瀬:そうです。

――チャレンジャーですね…。

早瀬:最初は少し迷ったし、うーん、まずそうかな? って思ったんですけど、食べたら案外いけるなと(笑)。

――他にも、食べ物で冒険することは多いんですか?

早瀬:お味噌汁にヨーグルトを入れたり、カレーにヨーグルトを入れたり。何でもヨーグルトを入れてみたくなっちゃう時期があったんです。お味噌汁もけっこう美味しかったです。ヨーグルトがほど良い量だと、少し酸味が加わって…。

――何にでもヨーグルトを混ぜるというのは、北海道とは関係ない!?

早瀬:ないと思います(笑)。じつはこの頃、体質改善を目指して、ヨーグルトを意識して食べていたんです。でも、シンプルに砂糖を混ぜるのは飽きた! っていうことで、いろんなものを混ぜるようになったんだと思います(笑)。


――体質改善?

早瀬:もうひとつの趣味の散歩もそうですけど、お芝居のためにも体にいいことをしようと。以前は、深夜に近所の明るい道を選んで徘徊してたんですけど、最近はがんばってジムや岩盤浴に行っています。内面からも変わらなければということで、ヨーグルトを。

――なるほど、それでヨーグルトを。散歩は“深夜”が多かったんですか。

早瀬:わりと深夜型で。散歩をしてなくても、深夜にゲームをして過ごしたりします。スプラトゥーンとか、ファンタシースターオンライン2とか。

――はまるゲームの傾向ってありますか。

早瀬:昔はお父さんの影響でRPGばっかり。お父さんがプレイしている横で、攻略本を見ながらナビをするのが私の役目で。最近はオンラインゲームとかFPS…それこそ銃を撃つゲームとか、そちらのほうにも興味が出てきました。

――休日も部屋にいるほう?

早瀬:ほぼ出ないですね。休みこそ家にいたい(笑)。もちろん、誘われたら喜んで出かけますけど。

――そして、特技は「ピアノ」ということですね。

早瀬:お母さんがピアノの先生だったので、幼稚園から高校までレッスンに通っていました。全校生徒の校歌斉唱で弾いた時は、私が奏でるメロディにみんながついてくることに優越感を感じたりして(笑)。今はその頃ほど弾けないと思いますけど、楽譜が読めるようになったのは良かったなと思います。


――これからお仕事やプライベートで挑戦してみたいことは?

早瀬:最近はダンスにすごく興味があります。5月くらいに「VENUS PROJECT」のみんなで集まって、今までにないくらい、きっちりとしたダンスを振り入れして踊ったんですよ。あらためて、みんなで歌いながら振りを揃えることの楽しさを実感して、もっと極めたいなと思いました。

――「VENUS PROJECT」(濡羽美烏役)は、声優になった当時から携わっている作品。やはり思い入れは強いですか?

早瀬:これからずっと続けていきたい声優のお仕事において、すごく大きな存在になっている作品です。アニメだけではなく、キャラクターソングを歌わせていただいたり、ライブをやらせていただいたり、私にとってたくさんの“初めて”を経験させていただいた作品で。毎回、ダメだったと思うこともあれば、成長を感じることもあって、試行錯誤しながらみんなで一丸となってがんばってきたので、本当に宝物みたいな存在ですね。

――ファンの方と触れる機会も多い作品ですね。

早瀬:いい意味で、みなさんと距離が近い作品なんです。ライブなどで感じるファンの方との一体感も、この作品で学べたのかなって思います。

――これから、どんな声優になりたいですか?

早瀬:ありきたりかもしれませんが、私自身、アニメや漫画からたくさんの夢や希望をもらっていたので、今度は私が夢を提供できるようになりたいです。クリエイターさんがキャラクターを作って、設定が加えられて、最後に声をあてるという、ひとつのキャラクターを作り上げる工程に携われていることが本当に幸せなことで。そのキャラクターがみなさんから愛されることに、声優としてのやりがいも感じています。もっと、人の心を動かせるようなお芝居ができるようになりたいってすごく思います。

――最後に、ファンのみなさんに伝えたいことは?

早瀬:みなさんから愛されるキャラクターに出会うために、私自身もっともっと精進していきたいと思っています。自分から発信したり表現したりするのは苦手なんですけれど、つたないながらも一生懸命がんばりますので、応援してくださると嬉しいです!


――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!


◆撮影協力
magic tone studio(マジックトーンスタジオ)

取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト」