今年4月に総務省が発表した「平成27年版情報通信白書」によると、スマートフォンの世帯保有率が64%を超えた。もはやスマホは生活必需品。とはいえ子どものいる世帯にとっては、その通信費が保険代や住宅ローンと並んで、家計の大きな支出になっている。

 そんな通信費を含む固定費を抑え、現金を貯める最新の「スマート家計勉強会」が楽天モバイル主催で行なわれた。経済ジャーナリストの荻原博子氏とポイントの達人の菊地崇仁氏をゲストに迎えたトークセッションで語られた、将来のお金を貯めるテクニックとは?

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経済ジャーナリスト 荻原博子氏
経済事務所の勤務を経て、フリー経済ジャーナリストとして、新聞、雑誌、テレビなどで活躍中。バブル崩壊直後からデフレの長期化を予想し、現金に徹した資産防衛、家計運営を提唱し続ける。難しい経済やお金の仕組みを生活に根ざしてわかりやすく解説。

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ポイントの達人 菊地崇仁氏
大手通信会社を経て、2006年よりポイント交換案内サービス「ポイ探」の開発に従事。20113月に代表取締役に。ポイント活用の達人としてWebや雑誌、TVなどで活躍中。クレジットカードやポイントのお得な使い方を紹介する上で、53枚のクレジットカードを保有する。

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楽天モバイル 鈴木暁氏
楽天 楽天モバイル事業 マーケティング・ユーザーエクスペリエンス部 副部長

賢く節約&ポイント獲得で将来のお金を貯める

荻原 デフレが長期化し、今年に入ってマイナス金利になっています。国債もマイナスなので、企業も先が見えずに余裕がなく、給料はなかなか上がらず、収入が増えないという悪循環。2020年のオリンピックが終わったらさらに景気が悪化することが予想されるので、目の前の家計を健全化させることが大切です。

荻原 将来のお金を貯めるためには、手堅く家計を考えていくべき。そこで行ないたいのが保険と通信費を見直すこと。保険は自分に必要なものを必要なだけかけるようにすれば、現在の保険額が月額4万円の人で1万円は削れると思います。家計でうなぎ登りになっている通信費は、格安スマホを使えば通信費が現在の1/3から1/4まで安くなります。

鈴木 格安スマホの通信費が大手キャリアに比べて約1/3になる理由は、設備投資費を抑えているからです。基地局の設備投資を自社で行なわず、必要な分だけドコモなどから借りています。総務省の働きかけもあって、このレンタル料が年々下がっているんです。格安スマホなら大手キャリアよりも月額4000円くらい、年間にすると5万円くらいは通信費が安くなります。

鈴木 ただ安かろう悪かろうのイメージがぬぐえないのが課題。楽天モバイルはドコモから回線を借りているので、繋がるエリアはドコモと同じです。ただ必要な分だけ回線を借りているので、ランチタイムなどに回線が一時的に混み合うと、動画が見づらい状況になることもあります。でもSNSWebの閲覧などには影響ありません。そのような特徴を理解して使ってもらえれば、お得にご利用いただけます。

荻原 デフレというのは、簡単に言うとモノやサービスの値段が下がっていくこと。仮に1万円のモノが来年には9500円になるということです。5000万円の家を購入した場合、来年には4500万円の価値になって、500万円の借金が増えるのと同じことになります。デフレの今は現金が一番、価値を持ちます。「借金減らして現金増やせ」が合い言葉です。

菊地 それにおいて工夫したいのがポイントです。私はクレジットカードやポイントカードを駆使してポイントを貯めて、そのポイントでモノを買っています。結果、現金を余分に貯めることができるんです。1年間でどれくらい得できるかと言うと、実家がある札幌と東京間の往復の航空券を無料にできるくらい。家族5人分なので、20万円くらいはすると思います。貯まったポイントで洗剤やお米などの生活必需品を買えば、その分現金が増えます。その時に、ポイントをご褒美にしないことが大切。

荻原 でもみんなつい、貯まったポイントを無駄使いしちゃうのよ。それにポイントを貯めるために買い物したりとか。

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菊地 クレカは1枚、2枚に絞ってしっかりポイントを貯めて、期限切れにせず、必ず消費すること。ポイントで得するのはキチンと消費した時なんです。貯めやすいポイントのおすすめは次の5つの共通ポイントです。

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WAON POINTはイオンで現金で買った時に提示するだけでポイントが貯まります。日々の買い物で利用するスーパーが加盟店になっているかどうかは、貯めるポイントを選ぶ上で重要です。

dポイントはドコモ以外のユーザーでも持てます。ケータイアプリでクーポンが利用でき、50円引きになったり、ドトールでワンサイズアップになったりするので、ポイント以外でも得できます。

Pontaポイントはリクルートと提携してじゃらんやポンパレモールなどでも、ポイントが貯まります。リクルートサイトでは2%、3%と還元率が高いので、ポイントが貯まりやすいです。

Tポイント2003年からとスタートした老舗なので、加盟店が10万店くらいと多く、認知度も高いです。ポイント還元率は2番手ですが、リアルの加盟店が圧倒的に多いので、使いやすい。

楽天スーパーポイントはネットに強く、楽天市場や楽天モバイルのユーザーは、楽天カードで買い物するとポイントが最大6倍になります。100円で6ポイント付く還元率はかなり高いです。

荻原 せっかく貯めたポイントも、有効期限が切れると無駄になってしまいます。先日も有効期限が切れそうだったポイントがあったので、全国百貨店商品券に変えました。こうしておくと何にでも使えて便利なんです。

菊地 たいていのポイントは利用することで有効期限が延びるタイプなので、ポイント管理が苦手な人は、固定費でポイントを貯めるのがおすすめです。例えば楽天モバイルを使うと楽天スーパーポイントが貯まり、使うたびに有効期限が1年先に延長されます。つまりスマホを使っている限り、ほぼ無期限になるということ。

鈴木 楽天モバイルは貯まったポイントを月額料金に充当できます。総務省統計局の「家計調査報告」から、日常的に購入するモノを楽天カードや楽天サービスを使って支払うと仮定して、どれくらいの楽天スーパーポイントが貯まるか計算してみました。すると2人以上の世帯で月間2495ポイントに。通話込みの3.1GBプラン1728円を実質無料で利用できるポイントが貯まります。

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菊地 スマホ料金に充当できるのが楽天スーパーポイントのメリット。毎月の固定費を削減することができます。

鈴木 楽天モバイルの会員ページにある「ポイントを全部使う」にチェックを入れると、毎月、自動的にポイントが使われます。期間限定ポイントも優先的に使われるので、効率的にポイントが消費できます。

菊地 ポイントに関する法律はなく、有効期限がきて失効したらそのまま。管理する手間なく、自動的にポイントが消費されるのは非常に便利です。最近は広告を見ることで1ポイント貯まったり、加盟店に行ってチェックインすると1030ポイント貯まる「楽天チェック」というアプリもあり、ポイント=クレジットカードではなくなりました。クレジットカードを使う場合もこれまでの生活パターンを変えずに、最大限ポイントを活用することが大切です。

荻原 ポイントは家計にプラスになりますね。クレジットカードは2割くらい多く買ってしまうという統計があるので、本当に必要なモノのみ買って、引き落とし日と金額をメモしたり、買った分の現金を取り分けておくなど気をつけながら使うと、使い過ぎが防げます。今、貯金がない人は、ちゃんと小さいところを節約して、家計力を上げてください。デフレは当分続くので、しっかりデフレ対策をすることをおすすめします。合い言葉は「借金減らして現金増やせ」です(笑)。

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文/綿谷禎子