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サイバネットシステムは8月8日、同社のグループ会社である米Sigmetrix(シグメトリックス)が開発・販売・サポートする3次元公差マネジメント・ツールであるCETOL 6σ(シーイートール シックスシグマ)の最新バージョン「CETOL 6σ 9.0」の、Creo Parametric版および、SOLIDWORKS版を2016年8月上旬から販売開始すると発表した。

公差マネジメント(設計)とは、複数の部品で構成する製品において設計段階で適切な公差を検討・設定し、安定した製品品質の確保を目指す考え方。従来、ものづくりの現場では公差を正確に設定していないことから、部品同士の組立性や製品性能に直結する多くの問題が発生していた。

こうした問題はものづくりの最終段階で発生することが多く、設計の見直しや手戻りを増やす原因となっているという。公差マネジメントを行うことで、実体に近いばらつき予測をものづくりの初期段階で行うことが可能なため、量産工程での組立性や品質特性を設計の早い段階で検証できるとしている。

設計段階で適切な公差値を設定することで歩留まりを向上し、原価低減を実現。また、ものづくりにおける懸念事項の洗い出しや問題の未然防止、改善策の早期検討を実現するという。

CETOLは、CAD図面作成段階において公差マネジメント(設計)を行うことで、製品品質の確保を実現するという。3次元CADのアドオン環境で利用でき、設計段階で妥当な公差値を設定済みの図面の作成を支援する。

また、設計の初期段階から、測定対象に与える公差の影響度やバラツキの予測を明確にするほか、ものづくりのアプローチを効率的かつ定量的に行うことができ、各フェーズにおいて根拠の明確な意思決定が可能になるとしている。

最新版では、ユーザー・インタフェースの抜本的な変更、新たなヘルプ・システムの導入、新しい概念である「ステート」の採用が特徴となっており、ユーザー・インタフェースは、既存ユーザーの要望を基に変更。操作性の向上により少ないクリック数で設定が可能になるとともに、演算結果に関する情報も効率的な取得を可能にしたという。

また、新しいヘルプ・システムは、ユーザー・インタフェース上の「アドバイザー」とシームレスに連携し、設定に関する詳細なアドバイスを容易に取得できる。

さらに、ステートは部品の位置や姿勢の条件設定を効率良く行うため、従来のコンフィギュレーションから進化させたといい、これにより作業性の向上を実現。CADデータとシームレスに連携した最新版により、公差設計を最適な環境で、効率的に行うことを可能としている。

(山本善之介)