タクシードライバーの男性、偶然乗せた客のおかげで息子が出場するリオ五輪へ行く夢が叶う

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Uberドライバーが乗客のおかげで、オリンピックに出場する息子を応援するためにリオへ行けることとなり、話題となっている。

偶然乗せた客に息子が選手だと告白

そのUberドライバーとは元バス運転手で、アメリカのフィラデルフィアに住むEllis Hillさん。

彼は7月26日、ある女性客を乗せる。その時、彼女はオリンピックの選手について話し始めたという。

そのためEllisさんも、息子であるDarrell Hillさんがリオ・オリンピックで、8月18日に砲丸投げの競技に出場すると伝えたそうだ。

しかし同時に、彼は生活が苦しくリオへは行けないと告白。自宅のテレビで息子が活躍する姿を応援するつもりだ、と語った。

Gofundme

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飛行機代を用意するという申し出を断る

それを聞いた女性客のLiz Willockさんは、リオへ行って応援するつもりはないのかと質問。さらに「もし私が飛行機のチケットを用意したら、行くつもりはある?」と尋ねたそうだ。

実はLizさんは、難病の患者が新しい治療の機会を得られるようにするため、旅の手配などをする会社に勤めていた。そして彼女が貯めたマイルを使えば、チケットを購入することは可能だったようだ。

しかしEllisさんはその女性とは特別の知り合いでもなく、たまたまタクシーに乗せただけの間柄のため、そんなことを彼女がする必要はないと考え、丁寧に断ったという。

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わずか1週間で目標金額を超える

しかしLizさんは、その後EllisさんのためにGoFundMeの中でクラウドファンディングのページをセッティング。寄付を呼びかけ、目標金額を7500ドル(約76万円)に設定した。

無論、それを知った彼は驚いたそうだ。

EllisさんはCBCの取材に対し「その夜、私がベッドに入った時にはすでに1300ドル(約13万円)でした。しかも私が目覚めてみると、4045ドル(約41万円)になっていたんです」と語っている。

さらに日曜日、教会から出てきた時に一本の電話が。

Ellisさんは「私はテレビ局からかかってきた電話に出ました。彼らは『それで、Ellisさん、今の気持ちは?』と尋ねてきたんです。私が『え、なんですか?』と聞き返すと、彼らは『あなたは目標を達成したんですよ』と言ったのです」と語っている。

結局、そのクラウドファンディングはわずか1週間で、目標より700ドル多い、8200ドル(約83万円)を達成。寄付はすべて、152人の見知らぬ人々から贈られたものだったという。

Facebook/Rio 2016

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8月15日にリオへ到着する予定

現在、Ellisさんはブラジルへ旅立つ準備をしているようだ。そして息子の試合が始まる数日前の、8月15日にリオへ到着する予定だとしている。

また試合会場の入場チケットは、息子のDarrellさんがすでに手配。オリンピックという晴れの舞台で活躍する息子を応援することが叶うという。

ささいな偶然がもたらした幸運。寄付をしてくれた人々のために、そしてなにより息子のためにもEllisさんはきっと思う存分声援を送るに違いない。