(写真提供=SPORTS KOREA)リオ五輪に挑むフェンシング韓国代表の選手たち

写真拡大

オリンピックやアジア大会などの総合国際競技大会でメダル獲得が多い種目を“孝子(ヒョジャ)種目”と呼ぶ韓国。伝統的に強い射撃、アーチェリー、女子ハンドボールなどが代表的な“孝子種目”だが、近年はフェンシングも“孝子種目”と呼ばれつつあることをご存知だろうか。

そのキッカケとなったのが、前回2012年ロンドン五輪だ。韓国は男子が個人で銅2(エペ、フルーレ)、団体で金1(サーブル)。女子は個人で金1(サーブル)、団体で銀1(エペ)、銅1(フルーレ)と、金メダル2、銀メダル1、銅メダル3と、メダルを量産しているのだ。

美女揃いの韓国フェンシング代表

それだけに今回のリオ五輪でも、韓国がフェンシングに寄せる期待は大きい。前回ロンドン五輪で団体金に輝いたク・ボンギルが、今回のリオ五輪韓国選手団の旗手に指名されたのもそんな期待の表れだろう。5月にフランスで行われた国際グランプリ選手権で金メダルに輝いたキム・ジョンファンもメダルの期待がかかるが、より注目を集めているのは女子のほうかもしれない。

というのも、韓国女子フェンシング界は美女アスリートが多く、それぞれ特長と物語を持っている。

例えば前回ロンドン五輪で女子サーブル個人として初めて金メダルに輝いたキム・ジヨンだ。その実力もさることがら、凜とした美しさから「チョミニョコムゲッ(超美女剣客)」のニックネームがついたほどで、今回のリオ五輪では個人サーブルでの2連覇が期待されている。
(参考記事:韓国フェンシング界のシンデレラ、“美女剣客”キム・ジヨン

このキム・ジヨン出現前に“美女剣士”と呼ばれていたベテランのナム・ヒョニは、さしづめ“韓国フェンシング界の美魔女剣士”といったところだろうか。

ロンドン五輪で1秒に泣いた美女フェンサー

というのも、彼女は2004年アテネ五輪から韓国代表を務めてきたオリンピックの常連。北京五輪ではフルーレ個人で銀、ロンドン五輪ではフルーレ団体で銅メダルを手にしている。ロンドン五輪後に結婚し子供も授かったが、カムバックした。フルーレとエペと種目は異なるが、日本の佐藤希望と同じく“ママさんフェンサー”なのだ。

そして、シン・アラムである。

彼女の名を聞いてピンと来なくとも、前回ロンドン五輪での“2時間座り込み抗議”の選手と聞けば思い出す人もいるのではないだろうか。前回ロンドン五輪のエペ個人・準決勝で“残り1秒”に泣いた彼女が、悲願を果たすことを期待する韓国メディアは多い。「“1秒の涙”はもういらない」とするメディアもあるほどなのだ。

男子7人、女子10人と総勢17人をリオ五輪に送り込み、個人と団体の両方でメダル量産を狙う韓国フェンシング。フェンシングは伝統的にイタリア、フランス、ハンガリーが強いと言われているだけに、韓国がその牙城を崩すことができれば、正真正銘の“孝子種目”となれるだろう。

さらに言えば個人戦では、太田雄貴、見延和靖、徳南堅太、西岡詩穂、佐藤希望、青木千佳の計6選手を送り込む日本勢との対戦もありうる。フェンシング日韓対決の実現ともなれば、それこそ韓国でも大いに盛り上がるに違いない。

(文=慎 武宏)