ちょっと男子しっかりして。トランプの娘、父と弟の失言を絶妙フォロー

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藍より青し...と言いますか。

米国大統領選挙では、共和党のドナルド・トランプ候補のトンデモ発言が日々メディアをにぎわせています。

とくに最近は立て続けに失言しているのですが、そのなかで女性へのセクハラに関する問題発言もありました。

トランプ父・息子の相次ぐ失言

問題になったのは、『USA Today』の取材のなかでの「もし(娘の)イヴァンカ・トランプがセクハラを受けていたらどう思うか」という質問への回答。

トランプ氏は

「そうなったら彼女には、別のキャリアか、別の会社を見つけてほしい」

と答えました。つまり「セクハラされたら転職すべし」ということです。

さらに、それをフォローすべくTV出演した息子のエリック・トランプ氏が、火に油を注いでしまいました。エリック氏の発言はこうです。

「たしかにそういう問題は人事部門に言うべきです。イヴァンカは強い人間だから、そうすると思います。でも同時に、彼女は自分自身がそんなものにさらされることを許さないはず。それこそ父が言わんとしたことであって、その点はうまくやっていたと思います」

イヴァンカは強いから、万一セクハラにあえば出るところに出るし、その前にセクハラにあうこと自体ない、ということですね。

あれ?

ていうことは、セクハラにあったり泣き寝入りしたりするのは弱い人間だけってことでしょうか?

娘のイヴァンカが絶妙フォロー

トランプ家のダメ男たちの救世主は、当のドナルドの娘・イヴァンカです。彼女は『Fox News』に登場し、次のようにコメントしました。

「ハラスメント全般に、セクシャルであれほかのものであれ、まったく言い訳の許されないこと。もしそれが起きてしまったらきちんと報告されるべきで、全社レベルで対応されるべきです」

「(ドナルド・トランプがCEOを務める)トランプ・オーガナイゼーションには非常に強力な人事チームがあり、こうした問題が起きれば対処できるように準備されています。そんな問題が起こらないようなカルチャーがあると思いたいですが、仮にそうなれば、すみやかに対応されるべきでしょう」

余計なことは言わず、でもトランプの会社はちゃんとやっているよと伝えています。

しかも彼女は2009年に出版した『The Trump Card:Playing to Win in Work and Life』という書籍の中で、自らセクハラに悩んだ経験を打ち明けてもいます。経験者としての実感もこもった、これ以上ないメッセージではないでしょうか。

トランプ家の秘密兵器

1981年生まれのイヴァンカ・トランプは現在34歳。

10代のころからモデルとして活躍し、現在はトランプ・オーガナイゼーションのバイス・プレジデントを務めるとともに、自身のジュエリーブランド持ち、プライベートでは3児の母でもあります。肩書を見ただけでもクラクラしてきます。

今回のセクハラに関する発言だけでなく、これまでも才色兼備の「トランプ家の秘密兵器」として注目を集めてきたイヴァンカ。

でも、世間の注目を集める大金持ちの娘であることには、そういう人にしかわからない苦労もあったのかもしれません。

というのも、ドナルド・トランプの敵対候補である民主党のヒラリー・クリントン候補の娘・チェルシーとは、以前から親友なのだそう。選挙とは関係なく「いまももちろん友だち」と言っているんです。

そんな賢さやバランス感覚の良さを見ると、むしろイヴァンカが大統領候補になった方がよかったのでは? と思ってしまうのですが、本人は政治よりブランドビジネスの方に興味があるとのこと。

どちらにしても、これからもたんなる「ドナルド・トランプの娘」としてではない活躍が楽しみです。

[USA Today, CBS News, The Cut, ET Online]

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