「ゲリラ豪雨」を予測できるように?理研が革命的な手法を開発

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「ゲリラ豪雨」予測の実現に一歩近づいた。

理研「ゲリラ豪雨予測手法」を開発

理化学研究所は9日、「ゲリラ豪雨予測手法」を開発したと発表した。

スーパーコンピューター「京」と最新鋭気象レーダを活かしたシミュレーションで「ゲリラ豪雨」の再現に成功したという。

ゲリラ豪雨、30年間で1.3倍に

近年、局地的に急激な大雨をもたらすゲリラ豪雨が増えている。

1時間に50ミリ以上という短時間強雨の発生件数は、1970年代に比べて約1.3倍に増加。

「国土交通省」資料

それに伴い、各地で土砂災害などが頻発し問題となっている。

土砂災害など深刻な被害

2014年には広島市で、3時間降水量が観測史上最大となる217.5mmを記録し、各地で土砂災害が発生。国道54号が約15時間通行止めになった。

「国土交通省」資料

このような気象の変化を受けて国土交通省は2015年、直轄国道の一般道路において「時間雨量に対応した通行止め基準を設定」するなど新しい通行規制方法の試行をスタート。

ゲリラ豪雨対策は深刻な問題とされている。

現在「急激な現象」の予測は困難

しかし、従来の天気予報はスーパーコンピュータを使ったシミュレーションに基づいており、日本を1kmより大きいマス目に分割し、1時間ごとに新しい観測データを取り込んで更新するという手法。

「理化学研究所」プレスリリース

そのため、ゲリラ豪雨など急激に発生・発達する現象を予測するのは困難とされている。

日本を100m単位に細かく分割

そこで、理化学研究所らの研究グループはスーパーコンピューター「京」と最新鋭の気象レーダで、日本全体を100m単位に細かく分割。

「理化学研究所」プレスリリース

さらに、30秒ごとに新しい気象データを取り込んで更新する30分先までの天気予報という高精度な天気予報シミュレーションを実現し、実際のゲリラ豪雨の動きを詳細に再現することに成功した。

解像度100mのビッグデータ同化シュミレーションは、1kmデータシュミレーションに比べて観測データに非常に近い。

「計算時間の短縮」が課題

ゲリラ豪雨の予測はいつ頃可能になるのだろうか?

発表によると、研究ではビッグデータ同化の計算に約10分かかっているとか。

今後、実用化にむけて観測データを30秒以内に処理するための高速化が叶えば、さらに高精度でリアルタイムなゲリラ豪雨予測が実現するという。

理研「天気予報革命」へ

理研は今回の開発について、次のようにコメント。

この技術を生かすことで、将来、これまで想像もつかなかったような超高速かつ超高精細な天気予報が可能になり、天気予報に革命をもたらすことが期待できます

理化学研究所 ーより引用

天気予報の大きな進歩が期待される。