【スタンド・バイ・ミー】この夏、もしも線路沿いの冒険をするなら一つご注意を

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「スタンド・バイ・ミー」――ご存じの方も多いだろうが4人の少年が線路づたいに、死体探しの旅に出るというひと夏の冒険だ。ストーリーの都合上、多くのシーンに線路が映し出されており、それ故の線路を走る汽車との間一髪なやりとりには心踊らされる。まだ観たことがない方は、厨二心くすぐる本作品を是非ご覧になってもらいたい。ただし一言だけ付け加えると、どんなに感動したとしても真似をしてはいけない、ということだ。

「教えて!goo」では「電車が来てないのを確認してから線路を横切るのって」という投稿がされている。そこでは電車が来ていないなら線路を渡ってもいいのではないかと聞いている。

■電車が来なければ渡っていい?

この投稿に対する回答の中には渡ることを肯定する意見も見られた。

「毎日してます。(中略)…やっていいか悪いか? 電車によるんじゃないかな?」(daidouさん)

しかし、やはり渡ってはいけないという意見が多数を占めた。

「小学校の時、それをやって同級生の家族がはねられて死んだので、僕は横切りたくはないです」(berntakiiさん)

「今やったら逮捕される上にネットで晒し者になって人生狂わされそうです」(cucumber-yさん)

■「危ないから渡らない」だけじゃない?どんな罪に問われるのか

そこで今回は、線路内へ立ち入った場合、どんな罪に問われるのか大木秀一郎弁護士に話を伺った。

「新幹線以外の線路の場合には、立ち入るだけでは犯罪にならないのが原則です」

なんと立ち入っただけでは罪にならないという。ではどんなケースが罪に問われるのだろうか。

「態様によっては威力業務妨害罪(刑法234条)に問われる危険があります。また、鉄道の転覆衝突等事故が生じる状態を立ち入ったことにより生じさせた場合には往来危険罪(刑法125条)に問われる危険もあります。線路内に立ち入って、列車を停車させるなどして運行遅延を生じさせると、民事上の損害賠償責任を負う危険があります」

では新幹線の場合はどうだろうか。

「新幹線の場合には、新幹線鉄道における列車運行の安全を妨げる行為の処罰に関する特例法が存在しています。同法3条2号には、『新幹線鉄道の線路内にみだりに立ち入った者』と明記されていますので、新幹線の線路に立ち入る行為については同項同号に該当します。したがって、同法によって、『一年以下の懲役又は五万円以下の罰金』に処せられるおそれがあります」

ここまで、スタンド・バイ・ミーに出てくる4人の行為がなぜ悪いのかを大まじめに解説したが、やってはいけないことだとわかりながらも行動に移したスリルがスタンド・バイ・ミー4人の結束を強くしたことは否めない。しかしそれでも敢えて言わせて頂く。やってはならないことは、誰がなんと言おうとやってはならない。なぜなら、それをやってしまって後々後悔するのはきっと自分だからだ。

(杉岡)

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