2016.08.09


東京快眠指南 Vol.21
by Megumi Kaji
夏の快眠

 夏本番を迎え熱帯夜で寝苦しい日も増えてきています。体温は睡眠のリズムと連動しているということは、何度かこの連載でも書いてきました。私たちは、夜寝ようとするとき、汗をかいたり手や足などの血管をひろげて熱を発散し、身体の深部の体温を下げます。このとき、熱帯夜で室温が29℃以上あると体温は下がりにくくなり、また湿度も高いと汗も蒸発しにくいため、なかなか寝つけないということが起こります。
 今年の夏も猛暑と言われていますが、ここ数年、夜間の気温も下がりにくくなっていますので、寝苦しいと感じて睡眠時間が不足する場合は、袖や裾のあるパジャマを着て、冷房は高めに設定して5時間タイマー、あるいは終夜つけて眠ることをお勧めします。
汗の多くは枕や敷き寝具・マットレスの方に吸収され、湿気も下へとたまっていきます。そこで、シーツやカバーを肌の接触面が少ないワッフル生地や麻などの夏用寝具に切り替えたり、通気性のよい夏用敷きパッドなどを取り入れるのもおすすめです。また、冷却ジェルなどのグッズも、首筋や脇の下などピンポイントで短時間使うと、体温を下げてくれる効果があります。
体調や季節に応じて、肌触りの違う寝具で睡眠環境を整えることは、よりよい眠りだけでなく、健やかな生活のためにも大切なこと。トライしてみてはいかがですか。

東京・西新宿のリビングデザインセンターozoneでは、9月13日まで館内ほぼ全域で、「心地よい眠りを探そう ぐっすり。」と題して、展示やセミナー、ウォークラリー等を通じて快眠のための情報を発信しています。また、少し変わったアプローチとして、チンパンジーの眠りの知恵と工夫からヒトの眠りの進化を考えてみたり、チンパンジーのベッドからヒントを得た究極のベッドを体験することもできます。詳しくは以下のサイトを
https://www.ozone.co.jp/event_seminar/event/detail/89
 

東京生まれ。1989年ロフテー株式会社入社後、快眠スタジオにて睡眠文化の調査研究業務に従事。1999年睡眠文化研究所の設立にともない研究所に異動後、主任研究員を経て2009年まで同所長。睡眠文化調査研究や睡眠文化フォーラムなどのコーディネーションを行なう。2006年、睡眠改善インストラクター認定。2009年ロフテー株式会社を退社しフリーに。2010年、NPO睡眠文化研究会を立ち上げる。

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