日本人の礼儀正しさや仕事に対する敬意、さらには日本の清潔さや秩序ある社会などを称賛する記事を掲載する中国メディアは多い。これは日本人の公徳心や道徳概念を高く評価する中国人が多く存在することを示しており、「日本人の道徳概念から学ぶ」ことの必要性を強調する記事は多い。

 しかし、道徳概念の分野において師にあたる日本を驚かせる優れた一面が中国にもあるようだ。中国メディアの捜狐はこのほど、それは「中国人の親子関係の深さ」であると紹介している。

 記事は日本の国立青少年教育振興機構が2015年8月に発行した「高校生の生活と意識に関する調査報告書-日本・米国・中国・韓国の比較-」のなかから「親子関係」についての調査結果を紹介。同調査によれば、「どんなことをしてでも自分で親の世話をしたい」と回答した人の割合は日本は37.9%だったのに対して、米国は51.9%、韓国は57.2%だった。そして中国は87.7%と、何と日本の2倍以上の割合となった。

 記事はこの「親子関係」の調査結果について、「中国と日本の高校生の意見が最も分かれたのは親の世話に関する項目だった」と説明、さらに「中国の親子関係は日本人を驚かせるほどに深い」という見方を示した。こうした記事の表現には、社会道徳の師である日本に「1勝した」というニュアンスが含まれていると言えるだろう。

 同報告書によれば、「どんなことをしてでも自分で親の世話をしたい」と回答しなかった日本の高校生のうち、21.3%が「経済的な支援をするが、世話は家族や他人に頼みたい」と回答、また「親自身の力にまかせる」、「わからない」と回答したのはそれぞれ3.7%、31.5%だった。

 「わからない」と回答した中国の高校生はわずかに2.9%であり、老齢の親を自分で世話するという意識が一種の社会道徳あるいは社会常識として非常に深く浸透していることがわかる。ただし、自分で親を世話をするのが最善の方法とは言えないケースもあり、介護施設を利用することが親と子どもの双方にとって現実的である場合がある。育ててくれた親に対する感謝を最善の仕方で示したいと願いは、日本人にとっても中国人にとっても共通のものであるのは間違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)