試合中は厳しい表情を決して崩さない15歳カタランチェバ

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 10代の躍進著しい2005年の全仏オープンテニスだが、その中でもひときわ若い少女が女子シングルスで準々決勝進出を決めた。ブルガリア出身のカタランチェバ、15歳10ヶ月である。

 昨年の全米オープンでグランドスラム本大会デビューを果たしたカタランチェバは、ここローランギャロスで嬉しい四大大会初白星を獲得ばかり。しかし2回戦で第19シードの浅越しのぶを打ち負かすと、勢いに乗って3回戦では第11シードのビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)を破る大快挙。さらには今日の4回戦でガグリアーディ(スイス)に快勝し、初めてのパリで一気に準々決勝まで駆け上がってしまった。

 感情を発露することもなく、ただ冷静にプレーし続ける姿に末恐ろしささえ感じさせる15歳だったが、さすがに4回戦の第2セット最終盤には少し怖くなってしまったという。

「ただ怖かった。パリで準々決勝に進出することを考えるだけでただ怖かったの。」
 
 それでもマッチポイントは1回で確実に決めた。昨全仏ジュニアを制して以降、カタランチェバは世界中のメディアに「天才少女」と騒がれてきたが、彼女はその早熟なテニスの才能だけでなく、人一倍強い精神面のタフさも持ち合わせているようだ。

 さて、少々気が早いようだが、関係者の視線はすでにその先へと向かっている。カプリアティ、サバティーニ、セレスに続いて史上4番目の若さで全仏準々決勝に到達したカタランチェバは、果たして史上最年少全仏優勝記録を塗り替えることが出来るのか――。

「でも、この先何が起ころうとも、今の成績でもう十分幸せなのよ。」

 サバティーニとスパイスガールズの大ファンだという少女は、今、本格的なキャリアを踏み出したばかりだ。