NASAが今年6月に燃焼試験を成功させた、次世代ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」の固体ロケットブースター。このSLSの脇に搭載されるブースターの燃焼試験を、NASAは迫力のハイスピードカメラで捉えて公開しています。
 


 
今回の動画は、NASAのハイスピード・ハイダイナミックレンジカメラ「HiDyRS-X」で撮影したものです。固体ロケットブースターから吹き出す鮮やかな炎はもうSF映画そのもの。こんな描写、映画の中でしか見られない!と思っていたら、もう現実のものになっていたんですね。
 
ATK社によって製造されたこのSLSの固体ロケットブースター「QM-2」は17階建てほどのサイズで、毎秒5.5トンの燃料を燃焼させて360万ポンドの推力を生み出します。通常のカメラではこのようなロケットの燃焼は光の棒のようにしか映らないのですが、HiDyRS-Xでは同時に複数の露出設定で燃焼を捉え、HDRで合成。それにより、このように詳細な燃焼の様子が観察できるのです。
 
ただし、今回の撮影では点火の映像を捉えられなかったなど、ちょっとしたミスもありました。慌てて職員が録画開始のスイッチを押したのですが、ブースターからの圧力でカメラの電源が切れてしまったそうです。
 
なお、SLSの初打ち上げは2018年に予定されています。SLSはオリオン宇宙船を打ち上げて、月軌道を周回させたり火星などへの有人探査にも利用される予定です。今回のカメラ撮影には少々のトラブルがありましたが、このような試行錯誤の中で人類の宇宙開発は進んでゆくことでしょう。
 
Image Credit: NASA
■NASA’s new camera makes rocket engines look like Hollywood CGI
http://www.theverge.com/2016/8/8/12404970/nasa-hdr-camera-rocket-boosters-test-watch?utm_source=rss&utm_medium=rss