リオ五輪:体操の基礎知識

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リオ五輪日本選手団で、金メダル獲得が期待される男子体操競技。でも体操競技ってイマイチどんな競技かよくわからないですよね。今回はオリンピックをもっと楽しむために、体操競技の基礎知識をご紹介します。

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■ オリンピックの体操競技は全部で8種!

リオ五輪で実施される体操競技は全部で8種目あります。

・ゆか
・つり輪
・あん馬
・跳馬
・平行棒
・鉄棒
・段違い平行棒
・平均台

の8種目になります。この他に新体操、トランポリンといった体操関連の競技種目もあります。

■ 団体総合

◎概要

男子はゆか・つり輪・あん馬・跳馬・平行棒・鉄棒の6種目を、女子はゆか・跳馬・平均台・段違い平行棒の4種目を行います。5人チームで4人ずつ各種目の演技をし、そのうち上位3人の得点の総合点を競う競技です。

◎勝敗

演技する技の難易度と完成度のスコアの合計を競います。演技する技ごとにスコアが決まっており、高さが足りなかったり、技が止まってしまうなどの場合は減点の対象になります。

■ 個人総合

◎概要

団体と同じく男子はゆか・つり輪・あん馬・跳馬・平行棒・鉄棒の6種目を、女子はゆか・跳馬・平均台・段違い平行棒の4種目を一人の選手が行います。

◎勝敗

団体と同じく演技する技の難易度と完成度のスコアを競います。


■ ゆか

◎ 概要

12平方メートルのフロアマットの上で、技を連続して行います。技には点数が決められており、技の構成や難易度によって高得点を狙うことができます。

◎主な技

・倒立技

腕の力で逆立ちする技。片手で倒立は禁止されています。

・宙返り技

大きく得点の稼げる技です。空中に体をひねりながら前方・後方に飛ぶ技です。


■ 跳馬

◎概要

跳馬と呼ばれるあん馬の取っ手をとった跳び箱のようなものを飛び、演技をします。競技の性質上、技は一つしか繰り出せないため、いかに技の完成度を高めるかが勝負になります。跳馬に触れない場合や、横向き着地を故意に行ったと判断された場合は失格の対象です。

◎主な技

・切り返し技

縦に回転せず、跳び箱の開脚飛びのような飛び方や、横向きに体を捻って飛ぶ技です。

・ツカハラ飛び

縦方向に回転し、ムーンサルトのような動きをする飛び方です。

■ つり輪

◎概要

男子のみの競技です。金属、木製の輪を2m80cmの高さに吊った輪を使って演技をします。腕の筋力のみで体を支え、演技をする過酷な競技です。

◎主な技

・静止技

ぶら下がったまま水平に静止する技。振動・反動をした場合減点されます。

■ あん馬

◎概要

こちらも男子のみの競技です。跳び箱に取っ手をつけたようなものの上で演技を行います。演技中に落ちたり、足が乗ってしまった場合は失格・減点の対象になります。

◎主な技

・旋回技

足を回転させ、体の向きを変えず旋回する技。ここから移動技や倒立へと技を派生させていきます。

・転向技

体を旋回させながら、体の向きを変えていく技。上向き転向、下向き転向などがあります。

■ 平行棒

◎概要

これも男子のみ。2mの高さに水平かつ平行に配置した二本の棒を使います。振動技や旋回技などといった演技の総合スコアで競います。落下したり、脚や頭が平行棒に接触してしまうと減点対象です。一般的に基礎的な難易度が高いと言われます。

◎主な技

・両棒での支持振動技

両方の棒を手で掴み、振動する技を行います。

・腕支持振動技

腕を棒上に置いて脇で挟むような格好で、振動を行う技です。

■ 鉄棒

◎概要

こちらも男子のみ。高さ2m80cmのよくしなる鉄棒を使います。位置が高いので自力以外にも、補助者、台などを使って鉄棒に触れることも許可されています。鉄棒種目では、懸垂や倒立で静止・停止をした場合は減点対象になります。また、全ての技は振動から実施されなければならないというルールが有ります。

◎主な技

・懸垂振動技

鉄棒にぶら下がった懸垂姿勢からさまざまな技を行います。車輪などの技がこれにあたります。

■ 段違い平行棒

◎概要

こちらは女子のみ。 それぞれ1m70cmと2m50cmの高さの2つの棒を使う競技です。2つの棒の直線距離では1m80cmの間隔があります。競技の性質上、低身長の選手に有利な技が多いとも言われています。

◎主な技

・懸垂振動技

平行棒と同じく懸垂振動技があります。近年では、棒の間を開脚し、車輪の技を行う選手も多くいます。

■ 平均台

◎概要

こちらも女子のみ。高さ1m25cm、長さ5m、幅は10cmの平均台の上で、90秒以内で演技を行います。80秒と90秒の時に音による合図が行われますが、演技が90秒を超えてしまった場合は減点対象です。

◎日本人の平均台選手

日本人選手で平均台のメダリストはまだいませんが、田中理恵選手などがこの平均台の選手になります。

■ 黄金時代が再び来るか

◎体操男子メダル獲得数世界一がほぼ確定!

2016年リオデジャネイロオリンピックで、体操男子のメダル獲得数が世界一を達成することがほぼ確定しています。現在の第一位はソビエト連邦でメダル94個(金39銀38銅17合計94)、第二位の日本も94個(金29銀33銅32合計94)であり、ソビエト連邦は現在は存在しないため、この大会でメダルを一つでも獲得すれば、事実上、メダル獲得総数では世界一になるのです。

◎かつて黄金時代があった

1960年ローマ五輪から5大会連続で男子団体総合で金メダルを獲得する男子体操の黄金時代がありました。この時代に大量のメダルを積み上げて以降、日本は28年間、金メダルから遠ざかっていましたが、2004年のアテネ五輪の団体総合で再び金メダルを獲得。2012年のロンドン五輪でも内村航平選手が個人総合で金メダルを獲得し、順調に体操強豪国へ回帰していると言えます。

■ 日本体操は金メダルの可能性大!

大会前の時点で、日本選手で金メダルを獲得する可能性が最も高いのは、体操男子個人総合の内村航平選手と言われています。また、前回個人総合金メダルの内村選手以外にも、最高難度の新技「シライ」を作った二十歳の新人白井健三選手や、前回大会では団体銀メダルの加藤凌平選手などが男子団体総合で出場することが決まっており、金メダル獲得の可能性は高いと言えそうです。メダルを期待して応援しましょう。がんばれ体操日本代表!

(image by GATAG|フリー素材集 壱)
(著&編集:nanapi編集部)