もうすぐ山の日!日本で一番低い山は?山に関する面白情報をご紹介

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8月11日は「山の日」だ。7月第3月曜の海の日と同じく自然に親しむ祝日として、2016年から制定されたものであり、これで年間の祝日は16日になった。そこで今回「教えて!goo」では、「『山の日』にしたいことはありますか?何をしますか?」と質問したところ「山奥の小川で、冷たい清流に浸りボーッとしていたいですねえ!」(とっつぁん野郎さん)や「(前略)里山の沢で『サワガニ』とたわむれる」(singapura1984さん)など、山でリフレッシュしたいという声があがっていた。最近はトレッキングや山歩き人気も拡大してきているが、山について知らないことは、それこそ山ほどありそうだ。公益社団法人日本山岳会に、知って楽しい山の情報についていろいろと教えていただいた。

■高くなくても山は山

日本で一番高い山はもちろん富士山だが、では、最も低い山はどこにあり、どのくらいの高さなのだろうか。

「仙台市の日和山(ひよりやま)で標高は3mです。国内に10m未満の山は4つあり、大阪の南港にある天保山が5m、徳島市の弁天山が6.1m、堺市の蘇鉄山が6.8mです」(日本山岳会)

3mとは、天井の高さほどだがこれでもれっきとした山。国土地理院の2万5000分の1の地形図に、名前と標高がしっかり載っているというのだから驚きだ。それでは、日本の山の数は全部でいくつあるのだろうか。

「1万6,667です。地図に記載されていない山も入れれば、もっと多くなると思います」(日本山岳会)

「日本山名総覧」(武内正著、白山書房)には、国土地理院の2万5000分の1の地形図に記載されている1万6,667に、独自の調査でわかったものを加えた1万8千余りの山が収録されているとのこと。改めて、日本は山の国だと実感しないか。

■花や人の営みとともに

ところで、山の魅力に高山植物をあげる人も多いが、高山植物はなぜ高山でだけ生育しているのだろう。

「高山植物は『氷河遺存種』、つまり氷河期に分布していた植物の生き残りであると考えられています」(日本山岳会)

氷河期が終わり温暖になるにつれ、生きづらくなった植物が寒冷な場所を求めて高地に移動しながら生き延びてきたというわけだ。あの可憐な花たちが、何億年も昔の記憶をDNAにもつサバイバーなのかと思うと感慨深い。

高山で次に思い浮かぶのは雪山だ。雪が溶けるころ、山腹に残る残雪の形を「雪形」という。北アルプス白馬岳に現れる馬の雪形などが有名だが、他にも山名の由来になった珍しい雪形があるという。

「富山県と岐阜県にまたがる『人形山』に現れるのが、手をつなぐ娘2人の姿です。ふもとの集落には、娘たちについての伝説が残っています。雪形は『農業歴』として、田植えや田起こしなどの時期を知る目安となっていました」(日本山岳会)

山が人々の生活に深くかかわってきたことがよくわかる。ちなみに、「駒が岳」のような「駒」の名前のつく山は、馬の形の雪形が現れることにちなんでいるそうだ。

■登山人気にはワケがある

最後に、山ガールなる言葉も生み出した人気の登山ブームの理由について聞いてみた。

「登山は理想的な有酸素運動です。時間当たりのエネルギー消費量はジョギングと同じぐらいですが、ジョギングよりも長時間になる分、何倍もエネルギーを消費します」(日本山岳会)

登山は絶景を五感で味わったり、高山植物を愛でたりしながら、自分のペースで有酸素運動ができる絶好のアクティビティだ。自然の中でリフレッシュしたいという願いもかなえてくれるだろう。

しかし、山の天候は変わりやすい。安全には十分配慮しつつ、山のことをよく知り、もっと深くつきあってみてはどうだろうか。

●専門家プロフィール:公益社団法人 日本山岳会
1905年設立の日本初の山岳クラブ。1956年のマナスル初登頂など、国内外で数々の足跡を残すとともに、高所医学の研究や日本各地での自然保護活動、マッキンリーの気象観測、多くの出版や講演による啓発活動など多岐にわたり社会に貢献している。山のさまざまな情報を楽しめるWebサイト「親子で楽しむ山登り」を運営。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)