算数ができる子に! 1〜5歳児に教えたい、家庭でできる簡単「算数教育」

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算数の学習は幼児教室に通わなくても家庭で身近な道具を使ってできます。今日は『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる テキトー母さん流 子育てのコツ』の著者の立石美津子がいくつかご紹介したいと思います。

子どもが“高学歴・高所得”になる、親の特徴が判明! あなたはどのタイプ?

数を数える体験は1歳くらいからでもスタートしてください。そして小学校入学を迎える前の5歳くらいになったら次のゲームをしましょう。

足し算、引き算の実体験

幼児でも生活の中で頭の中で計算させることが可能です。

例えば、おやつを食べようとしてお皿にクッキーが5枚あったのに、トイレに行っている間に3枚に減っていたら「誰かが僕のクッキーを2枚食べちゃった!」と怒ります。

これって「5-3=2」の引き算を立派にしている証拠なんですよ。こうして体験しているとわかるものなのです。

これをおはじきに置き換えて遊んでみましょう。

机の上に10個おはじきを置きます。目をつむらせ何個か隠します。

机の上に残っている数から推測して手の中にある数を当てさせます。「手品だ!手品だ!」と言って喜びます。

実はこれは小学一年生の「10の合成分解」を体験させていることなのです。

一年生の最大の難関である10月指導単元「繰り上がりのある足し算」の計算方法は・・・・

【9+3の場合】

(1)「9」にいくつ足したら「10」になるか考える。

(2)「1」だ。

(3)「3」から「1」を借りてきて

(4)「9+1+2」と考える

(5)「10+2」で答えは「12」

「あと何個あったら10になるのか」が瞬間的に出て初めて繰り上がりの足し算がスムーズに出来るのです。このおはじき遊びはこの練習に最適です。

大きな数

(1)机の上におはじきをばらまきます。最後に実際に数えて「一番近い数字を言った人が勝ち」というルールにします。

目で見て数えさせます。「20個だ!」「1000個だ!」と在り得ない数を言ったりします。

(2)指で触って数えさせます。たいていの子どもは「1・2・3・4・・・・・34・35???」でどこまで数えたか途中でわからなくなります。

(3)10ずつ分ければよいことを発見させます。すると「10・20・30・40・・・残り5で」「85だ!」とわかります。

ただし、最初から10個ずつ分けることをお先走って教えてはなりません。子どもに気づかせることが肝心です。

最初に目で数えた数と比べて「正解だった不正解だった」と盛り上がります。

おやつに値段を付ける

子どもに買い物体験をさせることは生きた数の学習になるのですが、スーパーではレジの店員が一気に計算してしまいます。また、商店街でお店の人とのやりとりを毎回やらせるのも大変です。

更に値段がまちまちだったり税金がかかったり、子どもにはちょっと難しいこともあります。

そんなときおうちをレストランにしてメニューに値段をつけてしまいましょう。

おやつタイムでも構いません。

例えば「ポッキー1本10円、5本欲しかったら10円を出す」など。

その他、普段の生活の中でも親がさっさとやってしまうのではなく、自動販売機で150円のウーロン茶を子どもに買わせましょう。

その時も10円玉を15枚使ったり、100円玉と10円玉を組み合わせたりしましょう。

小学2年生の単元で「120は10の固まりがいくつ集まった数でしょう」の単元があります。

しかし、子どもにとっては私たち大人が「2億5000万円は100万円がいくつ集まった数でしょう?」と質問されているのと同じで、天文学的な数字でチンプンカンプンになってしまうのです。

でも、ここですんなりこなせるのは買い物体験がある子どもだったりするんですよ。

サイコロ

複数の人数で対戦します。

サイコロを振って2つのサイコロの目を合わせた合計数が多い子が勝ちになります。単純な遊びですが結構、喜びます。

6+6の計算まで体験できます。

すごろくゲーム

サイコロを振って進んだり、戻ったりしてゲームをしながら数の体験ができます。

神経衰弱

トランプの神経衰弱は同じ数をめくったらもらえるルールですが、この場合は”合わせて5になるカードでもらえる” ”合わせて10になるカードでもらえる”などのルールにします。数の合成分解を自然に学べます。

文房具屋で印刷前の名刺用の紙とシールをか買ってくれば簡単に作れます。

坊主めくり

神経衰弱ですと記憶力が高い子がいつも勝ってしまいますので、運に任せたゲームをご紹介します。

坊主めくりです。

複数人数で順にめくっていくのですが、カードの束を作っておきます。

そして「数字とシールの数を足して5になるカードをめくったら全員から一枚もらえる、そうでなければこのカードだけ自分のものになる」「このシールが出てきたらもう一回できる」など様々なルールを作りましょう。

最大の難関リットル、デシリットル

私は長年、小学生に算数を教えていました。その中でどの生徒も共通して嫌がる単元があります。それは小学校2年生で出てくる“かさの単位”リットル(L)、デシリットル(dL)の単元です。

「え、2年生で習うの?」と思った方もいらっしゃると思いますが、今はもう“ゆとり教育”の時代ではありません。昔は4年生で教えていた単元ですが今は2年生で習います。

学力が比較的高い生徒でも嫌がります。何故、どの子も躓くのでしょうか。

それは普段生活の中で使われていない単位なので、ピンとこないのです。紙面上で習うと尚わかりません。

最初はL、dLを「英語だあ〜」なんて喜んでなぞっているのですが、換算問題が登場するとお手上げ状態になる子どもがとても多いです。

さて、皆さんに質問です!

「1000mLは何dLですか?」

正解は10dLです。

でも、答えられない人は多いですから恥ずかしくはありません。

デシリットルの単位は、日本中どこのスーパーに行っても、この単位で売っている飲み物はありません。だから、わからないのです。

お風呂で体験させよう

それでも“かさの単位ごとき”で我が子を算数嫌いにはしたくありませんよね。

こんな時、将来、特に小学校に入ってからとても役に立つお風呂遊びがあります。

100円ショップのキッチンコーナーで1000ccの計量カップを買ってきましょう。

そして、「はい1000mlね」と言いながら子どもの頭に「ジャー」っとお湯をかけます。2杯目も「はい、また1000mlね」と「ドバー」っとかけます。

5回かけて「今日は5000mlかけました〜」時には「5L、50dL、5000ccね」と同じ量を違う言い方で言ってみましょう。

また、様々なカップが売られていますので、100ccカップを10回入れて1000ccにする、500ccカップを2回入れて1000ccにする、1ccを1000回かけるなど、遊びを発展させることができます。

1ccは東急ハンズやロフトなどの実験用具コーナーに注射器のスポイトが売られています。

大人でさえわからないこんな難しい問題が脱ゆとり教育の今、小学校2年生で出てきます。

入学後、可愛い指を使いながら数をやっと数えていた子どもがこんな問題を1年後解かなくてはならないのです。

でも、幼児期から生活の中でかさの単位を体験した子どもは違います。

「おじいちゃんは毛がないから500mL一回だけで石鹸の泡が頭から消えたよ。節水エコだ」と言っている子どもがいました。実体験を通して感覚的にわかるまでになります。

お風呂にぷかぷかアヒルのおもちゃを浮かべないで、計量カップで溢れさせましょう。お風呂に入りながらですと、わざわざ時間を取る必要もなければ、部屋を濡らされる心配もありません。

更に牛乳やジュースを飲む時、ただ飲むだけでなく、パックの裏の表示を見せましょう。こんな簡単なことで、かさの単位を理解する素地が育ちます。

まとめ

幼児にプリントを与え計算問題をやらせるよりも実体験をどんどん積ませましょう。折り紙を折ったり積木を積んだりすることも将来、図形、立方体がわかる素地になりますよ。