2016年7月29日より公開された映画『シン・ゴジラ』(東宝)が大きな話題となっている。公開からわずか4日で観客動員71万人、興行収入10億円を突破する、ヒット作となった。

この映画は、総監督・脚本は庵野秀明さん、監督・特技監督は樋口真嗣さん、音楽は鷺巣詩郎さんが担当。メインキャストとして、長谷川博己さん、竹野内豊さん、石原さとみさんら、人気俳優が出演していることでも話題だ。

映画のヒットを受け、なぜかいま東京都大田区が盛り上がっているようだ。8月3日、次のような写真付きのツイートが投稿されている。

写真には、「大田区対ゴジラ。」というキャッチコピーが書かれたのぼり(イメージフラッグ)。赤地にゴジラの黒いシルエットがデザインされている。「大田区ゴジラで町おこし中」というコメントが添えられている。

いったい大田区で何が起こっているのだろう?

 

ゴジラとコラボってる、商店街も銭湯も...


JR蒲田駅東口(RGB256さん撮影、Wikimedia Commonsより)

ツイッターには他にもこんな声が寄せられている。

「大田区の商店会・連合会、シン・ゴジラとコラボってた」という報告だ。

実は、映画『シン・ゴジラ』の主要ロケ地は、大田区内各地。とくにJR蒲田駅東口の大通り(多摩堤通り)を約800メートル封鎖して行ったロケは、日本映画では珍しい大規模なものだった。

大田区役所本庁舎3階の展示スペースでは、「シン・ゴジラ」パネル展〜大田区にゴジラ来襲!と題したパネル展も実施され、迫力あるロケ風景が展示されるという。期間は8月18日〜25日。

一方、下のようなツイートも投稿されている。

大田区西蒲田にある大田黒湯温泉第二日の出湯には、ゴジラと大田区の名所が描かれた。羽田空港や多摩川、池上本門寺など大田区の風景を背景に、迫力満点のゴジラが楽しめる。期間は10月下旬まで。

また、映画の中でゴジラに襲われた地域の住民からは、こんな声も......。

「職場も自宅も映画前半で全て破壊されていたのでたぶん映画の中ではわたし死んでると思う!」「ゴジラと自衛隊が戦うシーンが完全に前職場の地域だったのでそのまま全て踏み潰してしまえと思った」、自分の職場がポッキリおられてて「やったぜ」って思いました、などといった、「ゴジラに破壊されたい」願望の強い、かなり自虐的なコメントも見受けられる。

ところが、そんな大田区民の盛り上がりを目にして、次のような反応もあった。

「ゴジラは新潟に来てくれないの?田舎じゃ無理?」「うちのほう、東京の奥地すぎてゴジラが来てくれません・・・」といったコメントである。「ゴジラに破壊されたい」人たちが、全国にはけっこう多そうだ。