初戦のナイジェリア戦を4-5、2戦目のコロンビア戦が2-2と、五輪代表チームの苦戦が続いています。もともとこの世代は守備が特長です。そのチームが2試合で7失点もしているところが、調子の波に乗り切れていないことを表していると思います。

厳しいことを言うようですが、今問題になっているのは、このチームの国際経験のなさです。ずっと世界大会に出て行けなかった、その強化の失敗のツケが今回ってきていると言えるでしょう。オーバーエイジの選手にしても、経験不足を露呈してしまいました。これは選手だけの問題ではないのです。若手をどう鍛えて伸ばしていくかという、日本のサッカー界の問題として捉えなければいけないでしょう。大会が終わったら、じっくり考えなければいけません。

ただ、まだ大会は続いています。とりあえず目の前の勝利に全力を注ぎましょう。幸いなことに、これまでの失点には、崩されてボロボロになってやられたというゴールはありません。普段はやらないような、自分たちの簡単なミスで奪われてしまったものばかりなのです。この大会に臨んでいる同じグループのチームを見ても、歯が立たない相手というのはいません。

問題は日本の選手たちの足が地面についていないことです。これはメンタルの問題です。となると修正はできるはず。まだ決勝トーナメント進出の可能性は他力本願とはいえ残っています。信じて戦うからこそ、奇跡が起きるのです。何より、国際大会で勝利を収めてこそ、それから先の自信に繋がります。

では次のスウェーデン戦に勝つためには何が必要か。それはチームが苦しいとき、みんなを鼓舞する選手。これまでは、下を向いている他の選手たちに向かって手を叩き、大声を出して前を向かせる選手がいません。

今こそそういう選手が必要です。キャプテンでもオーバーエイジでもいい。いや、誰でもいいのです。ここで誰かがリーダーシップを発揮してこそ、チームはまとまるというもの。自分がその役をやらなければ、とみんなに思って欲しいのです。

ナイジェリア戦では5点を奪われても、気持ちを切らさず最後までゴールを狙い続けました。コロンビア戦では0-2から怒濤のラッシュを見せました。やればできるんです。自分たちを信じて、したたかに戦って欲しいと思います。頑張れ! 手倉森ジャパン