【円高で売られ過ぎた銘柄を狙え!】 過去1年に「自社株買い」をした輸出企業で PBR1倍以下、財務良好の2銘柄を紹介!

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2016年は年初から日本株の下落が続いているが、その中でも輸出株や外国人の保有比率が高い株は下落率が大きい。しかし、その中には、今後見直しの買いが入り、大きな反発が狙えるものも。オススメ銘柄と売買方法を株のプロに聞いた。

誰もが評価していない時に買うのが鉄則
自社株買いで売りを吸収できる株を狙え

 今は円高やアベノミクスへの失望の影響で、輸出株や外国人の保有比率が高い株が売られ過ぎている。株は相場が総悲観の時に実際の企業価値よりも売られることがある。

 現在、多くのアナリストが輸出株の業績を、会社予想を下回ると予想している。こういった時は、実は投資のチャンスで、「この企業の減益幅は誰もが予想しているよりも小さいので、予想よりよい業績が発表されて株価は上昇するだろう」という思考が大事なのだ。

 今後、株価が上昇するかどうかを決めるのは、今その株を欲しい人が多いかどうかではなく、今後欲しいと思う人が増えるかどうかだ。

 本来の実力よりも、売られ過ぎているのは、外国人投資家が多く保有する株や円高による業績の下方修正懸念がある輸出株が多い。こういった中から、株価の大幅反発が狙えるおすすめ株とその売買方法を紹介しよう。

 輸出株というだけで売られている株には株価反発が期待できると、マーケットコメンテーターの岡村友哉さんは指摘する。

 「国内外の機関投資家が、円高懸念から、輸出株を売って、内需株を買っています。その影響で多くの輸出株が下げています」

 輸出株の中には、あまりにも売られ過ぎているものもあり、今後、見直しの買いが入る可能性がある。岡村さんは、過去1年間で自社株買いを行なった株に期待している。

 「直近で自社株買いを行なった企業で、財務が良好であれば、今後も自社株買いをして、機関投資家などの売り圧力を吸収できる可能性が十分にあります」

PBRが0.6倍の大型優良株もあるが
欲張らずリバウンド狙いに徹すること

 輸出株のPERはトヨタ自動車(7203)の11倍をはじめとして、非常に低下している。その理由としては、多くの企業が円高で業績が下方修正となる可能性があるため、利益をもとに算出されるPERの数値が落ちているのだ。こういった時に有効になってくる指標がPBRだ。

 「企業収益への懸念が高まる中、財務の裏付けがある低PBR株が注目されています。時価総額が大きい大型株で、PBRが1倍を割れているものであれば、さらに大きく下落するリスクは小さいでしょう」(岡村さん)

 紹介している2銘柄のPBRは、デンソー(6902)が0.8倍台、新日鐵住金(5401)が0.6倍台と非常に割安だ。

 PBR1倍の場合、企業が保有する現金や土地などの資産と、株式の時価総額が同じということになる。理論的には、PBR1倍割れなら、会社を解散すれば株価以上の価値があるということになる。

 こういった低PBR株は、株価の大幅下落リスクが小さいという利点に加えて、円高が終了し、世界経済への見方が楽観視されるようになれば、大幅上昇も期待できる。この2銘柄を買えば、ディフェンシブかつ、攻めの投資ができるのだ。

短期的な反発で利益確定する場合は
株価が13週または26週移動平均線まで上昇したタイミング

 円高懸念で売られ過ぎた輸出株の短期的な反発を狙うのであれば、売却のタイミングは、13週移動平均線か26週移動平均線付近まで上昇した時だ。

 前出の2銘柄は、PBRや長期チャートで判断すると、株価は底値圏にあると言えるが、株価トレンドが軟調であることは確かだ。ドル・円も100円台前半まで、円高が進んだことで、円高の余地は小さくなりつつあるものの、米国の利上げペース減速などの影響で、今後も円高方向を予測している為替アナリストは多い。

 売られ過ぎた輸出株の株価は、ある程度までは戻るものの、円安への転換や、業績の本格回復までは、13週や26週移動平均線が、株価の上値を抑える可能性が高い。

 下落トレンド中の株の過去のチャートをチェックすると、どの移動平均線が上値の抵抗線となっているかが分かる。下げ過ぎた株の反発で勝負する場合は、過去の上値の抵抗線となっている移動平均線まで上昇したら、いったんは売却しよう。

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