「目的があって買い物に行ったのに、別のものを買って帰ってきてしまった」「なにかをしようと思って席を立ったのに、歩きはじめたら忘れてしまった」、そんな経験はありませんか?

これは脳の「ワーキングメモリ」がうまく働いていないことが原因。

「ワーキングメモリ」とは行動しながら記憶する機能のことで、会話が成立するのも話しながら相手からされた質問を記憶できているからなのです。

ワーキングメモリは日常生活のあらゆる場面で必要とされますが、老化とともに機能が衰えていくもの。

同時に物事ができなくなったり、いままでできていたことに時間がかかったりするようになるのもその影響だといわれています。

そこで今回は、脳のワーキングメモリを鍛えるクイズをご紹介します。頭のなかで図形をイメージしたり、暗算したりすることが大切です。紙や鉛筆を使わずに問題を解いてみましょう。

■脳のワーキングメモリを鍛えるクイズ・問題編

では問題です。「正13角形」を頭の中でイメージしてください。

ズバリ、この図形の内角の和はいくつでしょう?

図を書かないで、頭の中でイメージし、暗算で答えてください。

■脳のワーキングメモリを鍛えるクイズ・解答編

正13角形というと、かなり円に近い形。

頭のなかだけで考えると難しく感じるかもしれませんが、正解は1980度です。

この問題は、正13角形のなかに三角形がいくつできるかがポイント。

正四角形(正方形)に対角線を一本引けば、三角形が2つできます。三角形の内角の和は180度なので、正4角形の内角の和は180×2=360度になります。

正5角形は線を2本引くと三角形が3つできるので、内角の和は180×3=540度。これを13角形まで続けていけば答えは出ますが、それでは時間がかかってしまいます。

なにか規則性がないか、頭を柔らかくして考えてみてください。

三角形の数に注目すると、四角形は2つ、五角形なら3つと増えていっていますよね。すると、六角形は4つ、七角形は5つになり、13角形では11個の三角形ができるはずです。

ここまでわかれば、あとは簡単。

11×180を計算すると1980度という答えになります。この掛け算なら暗算でもできるのではないでしょうか。10×180=1800になり、1800+180=1980と分けて計算すると簡単です。

クイズだけでなく、スーパーでカゴの中身を暗算したり、カラオケで歌詞を見ずに歌ったり、レシピを見ずに料理をするなど、生活のなかでもワーキングメモリを鍛えることは可能。

ワーキングメモリの働きがよくなると創造性もアップするので、クリエイティブな思考ができるようになります。意識して日常生活にトレーニングを取り入れてみましょう!

(文/平野鞠)

 

【参考】

※快活脳!思考の罠と脳の基礎知識

※老年若脳

※IQ脳.net

【クイズ】

※北村良子・・・パズル・クイズ作家。書籍の他、企業、新聞、TV番組、雑誌等向けに作成。著書は『大人のIQパズル』(彩図社)『60歳からのボケないための思い出しパズル』(永岡書店)他。お問い合わせはフォームからお願いします。

【画像】

※BAR SEA-TURTLE』からどうぞ!