妊婦を強姦殺人……「残虐な死刑」は必要か? 賛否のコメント殺到

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先日、「教えて!goo」では「『死刑反対』派の人権派は『死刑』の根本的な意味を分かっていないんじゃないか?」というフリーアナウンサー、長谷川豊氏の「コラム記事」をリリースした。論争がやまない死刑存廃問題にかかわるだけに、配信先のニコニコニュースでコメント数が数日で2000件を超えるなど大きな反響を見せている。

■長谷川豊氏は「もっと苦しめていい」

長谷川氏はコラムの冒頭で、死刑執行に使用する薬物が変更された結果、死刑囚が10分間あえいで死んだことを伝えるCNNニュースの記事を紹介。アメリカの憲法が「過度に残虐」な刑罰を禁じていることを理由に問題視する記事の論調を批判し、妊婦を強姦し殺害した死刑囚は「もっと苦しめていい」と持論を綴った。

コラムに賛同するコメントをみると、被害者の遺族の処罰感情や、犯罪抑止効果を理由に挙げるケースが多い。「強姦されて殺された女性はどれくらいの苦しみだったんだろうねぇ」(坂田アルミさん)「ギロチンとか打ち首とか公開処刑にするべきだね。そうすりゃあ犯罪もちょっとは減るだろ」(merowlinさん)などである。

一方、死刑には賛成だが、過度に苦しめる必要はないとする意見も目立った。「被害者の人権を侵した加害者の人権を守りましょうとか、被害者側からするとやりきれんわ。でも刑罰は感情に左右されちゃ駄目だと思う」(Lumanさん)のようにリンチ(私刑)と混同してはいけないとする主張が大半である。

さらに「自然死の上ならどんなに苦しんで死んでくれても良いが、私は法上でも人殺しには成りたくは無い」(OSAKAcan)と、死刑判決を下した裁判員の精神的負担を心配する意見もあった。

■日本人の8割が死刑容認

死刑反対派の意見は少なく、あっても「死刑には反対!死ぬまで炭鉱で強制労働させて被害者に可能な限りの賠償をさせるべき」(沈黙の匠さん)などのように終身刑を新たにつくるよう求めるケースが散見される。それは加害者の人権を守るというよりも、むしろ被害者側に寄った意見と言っていいだろう。

死刑制度の廃止、死刑の執行停止が世界の潮流とはいえ、日本では約8割が死刑制度を容認し、死刑廃止を求めるのは約1割にすぎないとされる内閣府調査の結果がある。コメントの賛否の割合もそれを反映したものだろう。

コメントの中に「 死刑の存続なんか議論したって終わる問題ちゃうやろ」(123grさん)という指摘があった。1989年に国連が死刑廃止を求めた議定書を採択し、それを日本が批准を拒否して以来、国レベルで激しい論争が繰り返されてきたが、いまだに結論は見えていない。

しかし、これからも必要なのは、議論であり、たとえ極端であろうとも相手の意見に耳を傾ける姿勢なのは間違いない。長谷川氏の筆鋒の鋭さを毛嫌いするだけのコメントも見られたのが、とても残念だ。

(武藤章宏)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)