ナイジェリア戦の屈辱をバネにコロンビア戦に挑んだ室屋。勝点3は得られなかったものの、チームの戦い方に手応えを得たようだ。写真:JMPA/小倉直樹

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[リオ五輪グループリーグ第2戦]日本2-2コロンビア/現地8月7日/アレーナ・アマゾーニア

 負ければ終戦のリオ五輪グループリーグ第2戦・コロンビア戦で、日本は2点を先行されながらも執念で追いついた。67分に浅野が反撃の狼煙となる1点目を決め、74分に中島が会心のミドルを沈めた。引き分けで勝点1を拾った手倉森ジャパンは、最終戦のスウェーデン戦に決勝トーナメント進出の望みをつないだ。

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 しかし、欲を言えば勝ちたかった――。若き侍たちを応援するすべての人が、そう感じただろう。もちろん、選手たちも、その想いは同じだった。
 
「勝たなければいけない試合でしたし、前回のナイジェリア戦でああいう悔しい負け方をして、ディフェンスラインの選手みんなで、この試合で取り返してやろうというつもりでやっていました」
 
 第1戦のナイジェリアには、まさかの5失点を喫して敗れた。右SBを務めた室屋は複数の失点に絡み、試合後に沈痛な表情を浮かべていた。しかし、その借りを返すべく挑んだコロンビア戦では、V字回復とも言うべきパフォーマンスを見せた。
 
「前回の試合は不甲斐ないというか、まったく自分の力を出せない納得できない試合でした。このまま終わったら本当にもったいないと思ったし、ここ(五輪)でプレーできている経験を無駄にするわけにはいかない。何が何でも身体を張ってプレーしようと思っていたので、こういう舞台で改めて自分のプレースタイルを出せたかなと思いますし、委縮せずに自分からアクションを起こしていくのが重要だと思いました」
 
 室屋個人だけではない。チームとしてパフォーマンスも、ナイジェリア戦とは雲泥の差だった。「全員で声を出して、本当に理想的なサッカーができました」という前半はもちろん、一瞬の隙を突かれて先制点を奪われ、思わぬオウンゴールで2点差になった後も気持ちは切れなかった。
 
「2失点したことは反省しなければいけませんが、ひっくり返そうと思っていました。最後に何本かチャンスがあったなかで決め切れなかったですけど、攻撃陣も最後まで走り続けてくれて、(浅野)拓磨も90分間通しでずっと裏を狙い続けてくれて、全員でハードワークできました」
 
 そして、自信を取り戻した右SBは、こう続けた。
 
「こういうサッカーを続けられれば、次の試合も必ずチャンスがあると思います」
 
 決勝トーナメント進出を懸けた第3戦のスウェーデン戦(現地8月10日)も、負ければ終戦、という状況は変わらない。むしろ、勝ってもグループリーグ敗退が決まるかもしれない崖っぷちの試合だ。
 
 それでも室屋は、このチームの可能性を信じて疑わない。何度も逆境を撥ね返してきた仲間たちと足並みを揃えて、来るべき運命のスウェーデン戦でもハードワークを続ける。