「まだ見えるうちに…」美しいものを目に焼き付けるため旅に出る母娘が切ない

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夏休みに旅行に行く人も多いだろうが、今回ご紹介する母と娘にとっての“旅”には、より切実で、胸が痛くなるような理由が存在する。

米アリゾナ州に住むCatrina Frostさんが、娘Caileeちゃんを旅行に連れ出す理由は、美しいものをその目に焼き付てほしいから。

目が見えるうちに…

よくある理由の1つに思われるかもしれないが、親子にとってその願いは切実である。

なぜなら、Caileeちゃんはやがて目が見えなくなる可能性が高いのだ。美しい風景を見て記憶にとどめるには、今しかないのである。

Mail Onlineが伝えるところによると、現在6歳になるCaileeちゃんは遺伝性疾患である、家族性滲出性硝子体網膜症(FEVR)という、徐々に視力を失っていく病気を抱えているそうだ。

今のところCaileeちゃんの視力は安定しているが、この状態がずっと続く保証はない。

「やりたいこと」を挙げた

そこで、CatrinaさんはCaileeちゃんと相談して、「やっておきたいこと」をあれこれと挙げてみたという。

本来死を意識した人が「死ぬ前にやっておきたいこと」を挙げるのが一般的だが、Caileeちゃんにはまだ目が見えているうちに、見ておきたいものや、やっておきたいことがたくさんあった。

夢は着実に叶っている

そのうち2つの願いは既に叶い、その時の様子がフェイスブックに投稿されている。

1つは「海が見たい」というもの。

Cailee's Corner/Facebook

Cailee’s Corner/Facebook

Caileeちゃん一家は今年初め、カリフォルニアの海を訪れ、彼女は生まれて始めて海を目にした。

そしてもう1つの夢も最近叶えることができた。

その願いとは、ディズニーランドに行って、大好きなプリンセスである「ベラ」と会うこと。

Cailee's Corner/Facebook

Cailee’s Corner/Facebook

これも先月、実際にディズニーランドに行って叶えてきたばかりだ。

見たものの記憶を満たす旅

母Catrinaさんが、この「やりたいことリスト」を思い付いたのは、彼女の友人からのアドバイスがあってこそ。

彼女には数年前に視力を失った友人がいるのだが、その友人が言うには「目が見えなくなっても、ただ目の前が真っ暗になるのとは少し違う」という。

これまで見てきたものの記憶があるので、例えばCatrinaさんが「黄色いシャツを着ている」と言えば、黄色いシャツを着た彼女の姿を思い描くことができるとか。

Catrinaさんは友人のその話を思い出し、「見たものの記憶を満タンにしておけば、娘の将来に役立つと思った」という。

一家の旅は単なる思い出作りではない。Caileeちゃんの「見えるうちにやっておきたいこと」を叶える旅は、まだまだ続きそうだ。