バンコクとチェンマイを結ぶ約700キロメートルの高速鉄道計画について、日本とタイは6日、新幹線を導入することを前提とした覚書を締結した。同計画は2018年の着工を目指すという。(イメージ写真提供:(C)Jaroonrat Vitoosuwan/123RF.COM)

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 バンコクとチェンマイを結ぶ約700キロメートルの高速鉄道計画について、日本とタイは6日、新幹線を導入することを前提とした覚書を締結した。同計画は2018年の着工を目指すという。

 アジアの高速鉄道市場をめぐって日本と激しい受注競争を展開する中国でも、日本とタイの覚書締結は大きく報じられており、なかには「中国が強力に売り込んだ中国高速鉄道方式は採用されなかった」、「中国は失望させられた」などと報じるメディアもある。

 中国メディアの参考消息は8日、現代の高速鉄道の「元祖」である新幹線と飛躍的な発展を遂げた中国高速鉄道が世界中で受注競争を展開しているとし、中国はインドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画を受注したが、その後日本はインドとタイで受注の確度を大きく高めていることを指摘。英メディアが「日本はジャワ島での敗北を挽回した」と報じたことを紹介した。

 また、中国メディアの捜狐は、「バンコクとチェンマイを結ぶ高速鉄道計画は日本が奪取した」と伝え、中国にとっては「失望の結果」であると報じた。そのほかにも、多くの中国メディアが日本とタイの覚書締結を伝えており、多くはやはり「失望」を示すものとなっている。

 タイは中国とも高速鉄道分野で協力関係にあり、中国側は中国とタイを結ぶ高速鉄道計画を推進している。だが、タイは中国側の提案を拒否し、中国からの借款は受けず、工事はタイ国内の企業が請け負うと発表した。高速鉄道の技術と信号システム、列車は中国のものを利用することになる一方で、路線も従来の計画の3分の1の長さに短縮されることになるなど、タイにおける日中の高速鉄道をめぐる状況は明暗がはっきりと分かれている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Jaroonrat Vitoosuwan/123RF.COM)