ジャパニーズ・ゴージャス「うたかた」/日光を拠点に美しい杉並木や格式ある自社を背景にした趣ある七五三ポートレートが人気。写真は平成11年に世界遺産に登録された「神橋」、七五三撮影の一押しスポットだ。ここでは髪を和髪に結い上げた本格的な舞妓(まいこ)スタイル(7歳女児)がおすすめ

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 子どもの成長の節目を祝い、健康を祈る七五三。江戸時代から続く日本の伝統行事だが、最近では参拝よりも記念撮影がメーンイベントとなっているのだという。七五三のトレンドを毎年特集しているキッズファッション誌「sesame(セサミ)」編集部に話を聞いた。

 七五三といえば、地域によって違いはあるが、11月15日に神社やお寺に参拝し、記念写真を撮って会食というのが一般的な流れだろう。しかし最近では日付へのこだわりは薄れ、家族の都合に合わせて10月から11月の休日に参る人も多い。さらに、5月から8月に記念写真の“早撮り”をする人も増えていて、七五三というイベントも大きく様変わりしているようだ。

「家族のメモリアルとしてどのような写真を残すかが、最近の七五三のトレンドです。乳歯が抜ける前や日焼け前など、子どものコンディションがいい状態で撮影したいということもあり、余裕を持って撮影できる早撮りの人気が高まっています。背景には、繁忙期を分散させたい写真館の企業努力もありますが、予約がとりやすく、撮影料金も割安になるので、親御さんたちには好評のようです」(「sesame」編集部)

 いまどきの七五三撮影で驚くのが、サービス内容の充実ぶりだ。衣装レンタルからヘアメーク、着付け、個性的なセットでの写真撮影まで、すべてを請け負う写真館が増えている。小さい子どもの場合は移動するだけでも大変なので、写真館だけで完結するのは魅力的だろう。他にも、1日に何着衣装を着ても一定料金、1カ月以内の再撮影無料といったサービスもある。写真館は今や、ただ写真を撮影するだけの場所ではないようだ。

「七五三に限らず、マタニティフォトなど、ライフスタイルの節目に写真館で撮影をする人が増えてきています。また、子ども専門の写真館も増加傾向にあります。少子化の時代になって、逆に子どもにかけられる費用は潤沢になり、お金をかけても記録に残したいという人が多いようです」(同)

 記念写真の流行によって、フリーのカメラマンが繁忙期は自宅をスタジオにして撮り下ろすなど、写真館の競争は激化。他社にない衣装やサービスで差別化を図ることで、集客増加につなげている。大手写真館に押され気味だった小規模写真館も、独自性を出すことで盛り返してきているという。

 洋館や古民家など、雰囲気のある空間で写真が撮れる一軒家型のスタジオは、建物全体がコンセプトに合わせて作られているため、子どもたちが自然な表情で撮影に臨めると人気を集めている。また、童話の世界に入り込んだかのような凝ったシチュエーションで撮影できるハウススタジオも話題だ。

 他にも、京都の街中や、日光東照宮などの世界遺産でロケーション撮影ができるプランもあり、これまでの七五三記念撮影とは、求められるサービスも大きく変化してきている。特に親御さんたちの意識の変化は著しく、「子どもだけじゃなくて自分も着たい!」という声が多いことから、家族みんなの着物をレンタルできる写真館も増えてきているのだという。

「ありきたりの七五三写真ではなく、自分のスタイルに合った写真を残せる時代になりました。七五三はお子さんの節目の記念行事ですから、事前に好みの写真館をリサーチして、ぜひ悔いのない記念写真とすてきな思い出を残してください」(同)