赤ちゃんにいい料理とは?

写真拡大

幼いわが子のベビーフードには、出来合いの加工食品より、愛情をこめた手作りの料理を......。その方が安全だし、家計も助かるし、ママとして当然の務めだわ〜と思っている人は多いだろう。

しかし、手作り料理より市販食品の方が栄養バランスやカロリーの面でオススメの場合もあるというショックな研究がまとまった。

市販料理とベストセラー本レシピを比較すると

英アバディーン大学の研究チームが、小児期医学誌「Archives of Disease in Childhood」(電子版)の2016年7月26日号に発表した。

研究チームは、英国の主要なスーパーや健康・美容チェーン店で入手可能な乳幼児向けの調理済み市販食品278種類(うち174種類は有機食品)と、ボランティアのママたちに作ってもらった408種類の家庭料理の食材、食品群の多様さ、栄養価、カロリー、脂肪分量、経費などを比較した。家庭料理は、英国でベストセラーになっている55種類の料理本のレシピをもとに作った。

その結果、次のように必ずしも家庭料理の方が優れているわけではないことが明らかになった。

(1)食品群の多様さを比べると、家禽類ベースは市販食品が27%だが、家庭料理が16%。魚介類ベースは市販食品が7%だが、家庭料理が19%。肉類ベースは市販食品が35%だが、家庭料理が21%。野菜ベースは市販食品が31%だが、家庭料理が44%だった。家庭料理は、肉類と家禽類を控え、魚介類と野菜類をベースにする傾向が強かった。

(2)全体として、家庭料理は、食材の野菜が全部で33種類あり、市販料理の22種類よりバラエティーが豊富だった。しかし、1つの料理に含まれる野菜の種類は、市販料理が平均3つなのに対し、家庭料理は2つしかなかった。

(3)カロリーの面をみると、家庭料理は市販料理より平均で26%も高く、脂肪分も44%高かった。全体的に高カロリー・高脂肪だった。

(4)市販料理の65%が、英国政府が定める乳幼児のカロリーの摂取基準を満たしていたが、家庭料理で満たしていたのは3分の1超にすぎず、半分以上の52%がカロリーの最大摂取量の上限を超えていた。

(5)コストを比べると、家庭料理は100グラム作るのに平均0.33ポンド(約45円)かかり、市販料理100グラム分の平均価格0.68ポンド(約92円)の半分以下だった。

「ママの手作りに野菜が少ないのが気になる」

つまり、コストの面では家庭料理に軍配が上がったものの、1つ1つの料理の野菜の豊富さや適度なカロリー、脂肪分の面などでは、市販料理の方が優れているのである。研究チームのシャロン・カスター博士はこう語っている。

「とにかくカロリーと脂肪分を減らせばよいとされる大人の食品と違い、ベビーフードの場合は、脂肪分にも必須脂肪酸や脂溶性ビタミンが含まれているので、乳幼児の成長には必要です。しかし、過剰に脂肪をとることは小児肥満の原因となります。家庭料理に野菜の種類が少ないことも気になります。料理レシピは工夫しだいで変えることができます。市販料理のよい面も参考にすべきだと思います」