オーガニック食品の先進国オーストラリアで見たホールフードとは
今回はいつもの韓国記事ではなく、久しぶりに訪れたオーストラリアについて書きたいと思います。近年日本でも「食の安全」が話題にのぼるようになりましたが、オーストラリアでは約30年前から「食の安全」が語られるようになり、国民の「健康に良い食材や製品」への関心はとても高く、もはやそれは普通のこととなっています。そんなオーストラリアのオーガニック事情をレポートします。

オーガニック食材が一般的なオーストラリア

なぜオーストラリアがいち早くオーガニック先進国になれたのか、というその理由ですが、それは、もともと彼らがナチュラル志向、健康志向だったという国民性もあると思います。

大きな理由は、オーストラリアに害虫が少なかったことと、検疫が厳しかったことでしょう。もともと農業をする際にも、農薬や化学肥料をあまり使わずにやってきていたオーストラリアでは、オーガニックへの転換は自然だったといえます。以前取材したシドニーでも、オーガニック検査や検定基準は世界でもトップレベル。オーガニック商品を扱うショップも充実していました。

「ホールフード」って何?
オーガニック野菜とは、「化学肥料を与えず」、「農薬や除草剤を使わず」、「遺伝子操作をしない」で作られた野菜のことです。

「オーガニック」という言葉は日本でもすでにかなり一般的になりつつありますが、「ホールフード」という言葉。ごぞんじですか? オーストラリアだけでなく、アメリカやイギリスでも「ホールフード」という言葉は一般化していますが、日本ではあまりなじみがない言葉ですよね。

「ホールフード」とは、健康に良い食品や製品のことで、日本だとほぼ同義語が「自然食品」に当たります。オーガニック食品もホールフードの一つです。野菜やフルーツ、パン、シリアル、小麦粉やパスタ、米、スナック菓子、醤油、ビネガーなどの食品だけでなく、洗剤や石けん、トイレットペーパーなどの生活用品まで含まれます。

マーケットにもオーガニック食材がいっぱい!

今年5月、メルボルンを訪れた私は、庶民の食の台所でもあるマーケット(市場)を訪れてみました。

最初に訪れたのは、南半球最大のマーケットと呼ばれる「クィーンヴィクトリアマーケット」。生鮮食品から衣類、お土産まで幅広い商品が揃うため、観光スポットの一つにも数えられているマーケットで、ここにもオーガニック食材のコーナーが普通にありました。目をひいたのはやはり「野菜」。日本のスーパーで見る野菜とは明らかに色が違うという印象です。形が不揃いな、いわゆる自然食品の日本でのイメージとは違い、見た目にも美味しそうできれいな野菜でした。

美味しそうな食材が豊かに並ぶ「クィーンヴィクトリアマーケット」を一通り見た後、買うならやっぱり地元のマーケットに行きたいと思い、メルボルン在住の友人にローカル御用達といわれる「プラーランマーケット」に連れていってもらいました。

こちらはサウス・ヤラといわれる高級住宅街にあり、食料品中心のマーケットです。友人が手料理を作ってくれるというので訪れたのですが、野菜はもちろん、肉、魚も大充実。デリもあるので、観光客が持ち帰ってすぐに食べられるお惣菜もたくさんあります。オーガニック野菜は日本だと値段が高いという印象がありますが、値段の差は日本ほどありませんでした。

からだや環境に優しいものを使うオーストラリアのライフスタイルは、日本では「ロハススタイル」と呼ばれていたことがあります。この国ではそれが流行ではなく、日常的なゆるい空気の中で実践されてきているのが羨ましく思えました。

(写真・文ともに木谷朋子)