ボールペンで描かれた「駅のレントゲン」──東京・渋谷・新宿

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細い、ブルーのボールペンの線で、複雑にして巨大な東京の駅の姿を事細かに描き出す。建築家・田中智之の、3つの「解体」作品を紹介。

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2/3渋谷駅。

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3/3東京駅。

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田中智之は、壁を透視できる。家具から美術館に至る、すべてのものの内部を描き出す、きめ細やかな手描きのボールペン画で知られる日本人建築家である。

彼の最も複雑な作品は、東京の広大な鉄道駅。田中による東京駅と渋谷駅、そして新宿駅(世界で最大かつ、最も忙しい交通ハブのひとつだ)の地下迷路のドローイングは、地球上で最も驚くべき「インフラのMRI画像」といえるだろう。

田中の「駅研究」において驚くべきことは、その複雑さにもかかわらず、彼がそれらの作品をものすごい速さでつくり上げることである。

「だいたい1週間ぐらいかけて研究し、情報を整理します」と彼はメールで教えてくれた。「そして、次の1週間で描き上げます」

「通常は、描く前にコンピューターでモデルは作成しません」と彼は言う。「必要ありませんから」。彼は鉛筆でドラフトを作成し、空間や構成、スケールに鋭く注意を払いながら、ペンで仕上げていく。田中は言う。「わたしは駅の内部と外部の空間の関係を表したいのです」

田中の作品は現在、日本の世界レヴェルのインフラを紹介する21_21 DESIGN SIGHTの企画展「土木展」に展示されている。展示は9月25日まで。

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