中国の自動車市場では近頃、多目的スポーツ車(SUV)が人気を集めている。1人っ子政策の撤廃による家族増を見越してのものとの見解もあったが、サイズやボリューム感、そして快適性がちょうど今の中国人のニーズに合致した結果と言えそうだ。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国の自動車市場では近頃、多目的スポーツ車(SUV)が人気を集めている。1人っ子政策の撤廃による家族増を見越してのものとの見解もあったが、サイズやボリューム感、そして快適性がちょうど今の中国人のニーズに合致した結果と言えそうだ。

 日本を始めとする外国系メーカーがSUV車の発売に注力すると同時に、近年力をつけている「自主ブランド」すなわち中国国産メーカーも大々的にSUV車を開発している。ただ、中国の自動車愛好者は「国産SUVなのにエンジンが日本メーカー製」という気になる点を抱えているようだ。中国メディア・今日頭条は7月26日に「国産SUVに日本のエンジンを使っている理由の真相を知ったら、涙が出てきた」とする記事を掲載した。

 記事は、多くの国産SUVのエンジンルームを覗くと「エンジンに三菱のロゴが付いているのが見える」と紹介。「なぜドイツや米国のエンジンを使わないのか」、「どうして国産エンジンを使わないのか」という2つの疑問を呈したうえで、国産SUVの多くに三菱のエンジンが使われている理由を説明している。

 まず、三菱のエンジンが低価格であること、1990年代から中国では親しまれていること、三菱自体がそもそも自動車メーカーであるとともにエンジンのサプライヤーであることを挙げた。また、国産メーカーもエンジンを開発する実力を備えているものの、「特に新技術はないが、耐久性が相当高いレベルにある、優秀な三菱のエンジン」を超えるものを作れないのが現状であると論じた。

 これまでの中国は、とにかく見栄えが良いことが一番で、品質や耐久性は二の次にされてきた部分があった。しかし、消費生活や市場社会の成熟が進むにつれて、見栄えの良さ以上に使い勝手の良さ、耐久性の高さが今以上に求められるようになるだろう。

 「いい物を作る」というシンプルな姿勢を学び取って努力や研究を重ねる事ができれば、ゆくゆくは中国メーカーも優れた自前のエンジンを開発できるようになるはずだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)